競技団体に「配慮」求める 握手拒否で失格にIOC

スイスのローザンヌにある国際オリンピック委員会(IOC)本部(ロイター=共同)

 フェンシングの世界選手権でウクライナ選手が個人の中立選手(AIN)として出場したロシア出身選手との対戦後に握手を拒んで失格となったことを受け、国際オリンピック委員会(IOC)が各競技の国際統括団体に、ウクライナとAINの選手が関わる状況では「必要な配慮」をして対処することを求めた。27日、AP通信が報じた。

 ロシア、ベラルーシ勢が参加する国際大会へのボイコットを表明していたウクライナは方針転換し、AINとして出場する両国勢との対戦を容認した。IOCは「私たちはうれしく思うと同時に、ウクライナ選手が内心は困難な葛藤を抱えていることも承知している」とコメントした。(共同)

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