ウッド系を総替え 植竹希望が今季ベスト4位発進

開幕2日前にテストした新1Wを即投入(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 初日(27日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6636yd(パー72)◇晴れ(観衆1277人)

今大会でウッド系クラブを一新した植竹希望が6バーディ、1ボギー、今季自己ベストスコア「67」をマーク。首位と2打差で今季最高の4位発進を決めた。前週まで出場20試合でトップ10はなく、予選落ち8回。メルセデスランキング94位と不調にあえいできたのが嘘のような滑り出しだ。

ヤマハ契約プロの植竹は、前週まで2019年発売のドライバー「RMX 120」を使用していたが、今秋発売予定の「RMX VD」を開幕2日前にテストし、即投入した。

「ショット、パットとずっとイマイチな感じだったですけど、全部新しいモデルに替えたらすごくしっくりきて。振った感じはいいし、顔も好きで音も良い。全部パーフェクトすぎる」。ドライバー以外のフェアウェイウッド(3、5番)とユーティリティ(4、5、6番)もフルチェンジした。

新作1Wは前後にスライドでできるおもりを最後方部にして使う。「球が上がりやすくなって、ボールコントロールもしやすい。飛距離もキャリーで平均7~8ydは飛んでいて、数値が変わりました」という。今シーズンはアドレスでまとわりつくような気持ち悪さがあったが「イメージが出やすいように握れるようになった」と表情は明るい。

ドライバーへの自信が短いクラブにも好影響を与える(撮影/大澤進二)

昨季の約240yd強から約4yd落ちていたドライバーの飛距離もこの日の計測では239yd。フェアウェイキープ率も12/14(85.7%)だった。操作性が高まった1Wに引っ張られるように、「アイアンも自然と良くなってきた」とパーオン率も全体1位の16/18(88.8%)を記録した。

大会3日目に25歳の誕生日を迎える。2022年4月「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝は飾ってから約1年3ヶ月。「ちょっと低迷していたけど、後半から流れ良くなってきていると思うので頑張っていきたい」。小祝さくら、小滝水音と同じ黄金世代が直近2試合連続で優勝した。自分もいい流れに乗っていきたい。(兵庫県加東市/石井操)

投入した新作1W。ソールに「RMX DRIVER VD/M」(撮影/石井操)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン