【飛鳥プロレス】村瀬広樹が10周年記念試合で“UTAMARO封印”を宣言!「村瀬広樹第2章としてプロレスにまい進していきます」

飛鳥プロレス(篠瀬三十七代表)が7月27日、1年ぶりにホームである東京・新宿FACE大会を開催した。「デビュー10周年記念試合」に臨んだUTAMAROこと村瀬広樹がUTAMAROのキャラクターを封印し、村瀬広樹に戻ることを宣言した。

2013年1月にWNCでデビューした村瀬は、篠瀬と若手時代に苦楽をともにし、「シノムラ」としてタッグを組んで活躍。その後、WRESTLE-1で活動していたが、2017年3月に退団し、フリーに転向。オリエンタルムード漂うUTAMAROに変身し、国内のみならず、海外でも活動してきた。

そのUTAMAROが10周年を迎え、朋友の篠瀬が「10周年を飛鳥で祝ってあげたい」として、記念試合が組まれた。この一戦に当たって、「村瀬広樹で上がりたい」との希望で、1日限定でUTAMAROではなく、本名の村瀬で出陣。「シノムラ」コンビで、自身が望んだ関本大介、高橋匡哉組と対戦した。

序盤、村瀬はWNC時代の先輩・高橋とじっくりとしたレスリングの攻防。篠瀬と関本に交代すると、激しいショルダータックル合戦。村瀬は高橋にミサイルキックを連発すると、「シノムラ」が高橋にダブルタックル、ダブル・バックドロップで追い込んだ。

関本が篠瀬を串刺しタックル、ブレーンバスター、ボディスラムで攻め込むと、篠瀬も河津掛けで反撃。

村瀬は関本とラリアットの相打ちから、ラリアットで吹っ飛ばす。村瀬が関本にムーンサルトプレスを狙うも自爆。関本がジャーマンを見舞えば、村瀬は延髄斬り、バックドロップで返す。

だが、関本はヒザ蹴りからBBC(ビッグ・バン・カタストロフィー)を決めて3カウントを奪った。

記念試合を白星で飾れなかった村瀬は「負けたけど、今日の一番の感謝はシノにあるよ。ありがとう」と朋友に感謝の弁。そして「元々、1日限定でUTAMAROから村瀬にして、このリングに立ったんですけど、村瀬の可能性を見つけちゃったよ。今日から村瀬広樹第2章として、プロレスにまい進していきます」と爆弾発言。

バックステージで村瀬は「リングに立つまでは、今日は友情タッグで村瀬で出場したつもりなんですけど、戦いのなかで今、私がテーマにしたいことが、村瀬広樹とリンクしてつながった。これからのプロレス人生、11年目ですけど、村瀬広樹として日本のリングを拠点に活動していきたいと決めました。(初対戦の関本は?)実際にリングで向き合ったことはなくて、村瀬として戦いたい部分があったので、これからのいいきっかけになったんじゃないかと。私のプロレスの教科書に“負けて終わり”はないので、また戦いたい。(高橋とは)久しぶりにリングで会って、うれしさもあり。(篠瀬には)きっかけをくれて感謝してます。UTAMAROで培ってきたものを村瀬広樹第2章で表現していきたい」とコメント。

篠瀬は「村瀬の10周年を祝ってあげたくて開いた大会ですが、たくさんの人に来ていただいて。本名に戻る決心ができた、いいきっかけになった。プロレス界を代表する関本選手、高橋選手には、今のシノムラでは勝てなかった」と話した。

一方、関本は「運動神経もいいし、いい選手だと感じました。もうちょっと手合わせしたかった。チャンスがあったら、またやりたい。終わった後、かみついてきた感じもあったので受けて立ちたい」と村瀬との再戦に意欲。

大会を総括した篠瀬は「全7試合、色とりどりのカードが組めて、昔のTAJIRIさんが率いたWNCのうさん臭さ、面白さ、楽しさを、僕なりに描いて、砕けて、具現化できた。今年はお休みをいただいて、もう1回体をつくって、来年再開して、飛鳥らしいカードを組んでいきたい」と述べた。

飛鳥プロレス「2023年夏、飛鳥プロレス IN 新宿FACE」
日時:7月27日(木)(19時)
会場:東京・新宿FACE
観衆:148人

<試合結果>

1.6人タッグマッチ 20分1本勝負
〇仲川翔大&瀧澤晃頼 &花見達也(10分11秒、横入り式エビ固め)政岡純&守部宣孝●&吉田綾斗

2.20分1本勝負
〇土肥こうじ(12分7秒、体固め) ユン・ガンチョル●
※人殺しラリアット

3.アイスリボン提供試合 20分1本勝負
星いぶき&〇松下楓歩(9分48秒、体固め)しのせ愛梨紗●&海乃月雫
※ブレーンバスター

4.IWA軍 vs 新宿連合軍~ミクスド6人タッグマッチ 20分1本勝負
▲木藤裕次&松田慶三&杏ちゃむ(1分19秒、両軍リングアウト)大家健&佐野直&松本都▲
※再試合
木藤裕次&〇松田慶三&杏ちゃむ(12分6秒、片エビ固め)大家健&佐野直●&松本都
※ラリアット

5.女子タッグマッチ 20分1本勝負
〇真琴&SAKI (13分36秒、片エビ固め)柳川澄樺&神姫楽ミサ●
※盛艶のうねり

6.児玉兄貴を取り返せ! タッグマッチ 20分1本勝負
〇真霜拳號&児玉裕輔(11分44秒、無道)木高イサミ&花畑正男●

7.村瀬広樹デビュー10周年記念試合 30分1本勝負
〇関本大介&高橋匡哉(16分17秒、体固め)篠瀬三十七&村瀬広樹●
※BBC(ビッグ・バン・カタストロフィー)

〈写真提供:飛鳥プロレス〉

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