熱中症警戒アラートは過去最多 まだまだ続く猛暑 朝晩の熱中症にも警戒 台風6号は来週初めに沖縄接近へ

28日(金)の全国天気と予想最高気温(ウェザーマップ)

 今週は連日39℃を超える地点が出るなど、危険な暑さが続いている。きのうは枚方(大阪)で39.8℃まで上がり、今年の全国最高気温を更新した。東京都心でも今月の猛暑日日数がきのうで9日に達し、7月の記録を更新している状況だ。
 きょうも各地で猛烈な暑さが続いており、熱中症に厳重な警戒が必要となる。また、大気の状態が不安定になるため、きょうも内陸部を中心に夕立がある見込み。
 さらに、未明に発生した台風6号が週明けにも沖縄に接近するおそれがあり、こちらの動きにも注意が必要だ。

熱中症警戒アラートは過去最多 北海道でも厳重警戒

28日(金)午前11時までの最高気温と予想最高気温(ウェザーマップ)

 きょうも全国的に晴れている所が多く、ハイペースで気温が上がっている。午前11時までの最高気温は越谷(埼玉)で36.5℃、梁川(福島)で35.7℃、伊勢崎(群馬)で35.6℃などととなっている。
 この後さらに気温が上がる見込みで、きょうも40℃近くの危険な暑さになる所がありそうだ。予想最高気温は京都と日田(大分)で39℃、前橋、熊谷(埼玉)、さいたま、岐阜、大津(滋賀)、久留米(福岡)、佐賀で38℃。

28日(金)午前5時発表の熱中症警戒アラートと熱中症予防のポイント(ウェザーマップ)

 熱中症警戒アラートは40の都道府県に発表されており、2021年8月4日に発表された39の都府県を上回って、過去最多を更新した。発表がされていない所でも、体にこたえる暑さであることは変わりないため、各地で熱中症に厳重な警戒が必要となる。なるべく暑い時間帯の外出は控え、こまめな水分補給を徹底し、室内では適切に冷房を使う必要がある。
 東京都心でも36℃まで上がる予想で、7月の猛暑日最多記録をさらに更新する見通し。昼間の酷暑に加え、朝や夜も気温が高く、疲れが溜まりやすい状況であるため、くれぐれも体調管理に気を付けてほしい。

内陸部中心に激しい雷雨も

28日(金)夕方の予想天気分布と発雷確率(ウェザーマップ)

 この気温上昇を受けて大気の状態が不安定になるため、きょうも急な雨や雷雨に注意が必要だ。東日本や西日本では内陸部を中心に発雷確率が高く、天気が急変する所がある見込み。晴れていても急に雨雲が発生し、激しい雷雨に見舞われるおそれがある。落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要だ。

台風6号は週明けに沖縄へ

台風6号の進路予想(ウェザーマップ)

 きょう未明、フィリピンの東で発生した台風6号は今後やや発達しながら北上し、31日(月)から8月1日㈫にかけて沖縄地方に接近するおそれがある。沖縄地方では週末から次第に波の影響が出始め、来週初めには雨や風も強まって荒れた天気になることが予想される。今後も台風の進路や情報に注意が必要だ。
(気象予報士・多胡安那)

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