【東京】自民党と台湾与党の民主進歩党(民進党)でそれぞれ国防、外交を担当する議員同士が協議する「日台外交・防衛政策意見交換会」(与党2プラス2)が27日、自民党本部で開かれた。日台与党間で意思疎通を図るのが目的。日本側は自民党国防部会長を務める国場幸之助衆院議員、同外交部会長の堀井巌参院議員が出席した。
台湾の郭国文立法委員は会議で、中国との関係をアニメ「ドラえもん」に例え「台湾はジャイアンにいじめられている、のび太に似ている。助けてくれるドラえもんが必要で、日本は台湾にとってのドラえもんだ」と日本への期待を表現した。台湾から羅致政立法委員も出席した。
国場氏は「今回の開催は、歴史的に大きな一歩だと確信している。台湾と日本はアジアの平和と安定を切に願うかけがえのない同志だ」と述べた。
地域の安全保障情勢や経済安全保障の取り組み、交流促進について意見を交わした。台湾側は実施中の軍事演習を紹介。日本側は台湾の環太平洋連携協定(TPP)加入や、世界保健機関(WHO)・国際民間航空機関(ICAO)参加を歓迎する旨を伝えた。
与党2プラス2は2021年8月からオンラインで始まり、今年3月に台湾で初の対面実施。今回は4回目で、日本での実施は初めて。今後も開催を重ねる方針を確認した。
(明真南斗)