リニア中央新幹線の工事をめぐり、環境への懸念から静岡工区の着工を認めていない静岡県に対し、中谷真一経済産業副大臣(衆院・山梨1区選出)が「駅ができないから反対している」などと批判したことについて、静岡市の難波喬司市長は7月28日、「自分の意見を言うのは構わないが、それで問題が解決するわけではない」と述べました。
中谷経済産業副大臣は、7月25日、静岡工区の着工を認めていない静岡県に対し、「自分のところに駅ができないからといって、反対するのはとんでもない話だ」と批判しました。
静岡市の難波市長は28日の定例記者会見で、「自分の意見を言うのは構わないが、それで問題が解決するわけではない」と述べ、「静岡に駅ができないからとおっしゃるのであれば、国土交通省の有識者会議で一生懸命検討されている方々は何のために検討しているのか」と、県やJR東海を擁護しました。
一方、川勝知事は7月26日、「私どもが足を引っ張っているかのように言われるのは、期成同盟会に入っていることをご存じなのかと思う。私の方から中谷副大臣のところに行き、直接ご意見をいただきたい」と発言しています。