【ウィーン共同】オーストリアのシャレンベルク外相は28日までに、ウクライナに侵攻し核兵器使用をちらつかせて威嚇するロシアが「核危機を高めている」と非難した。ウィーンで31日に始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会では「核なき世界と、核威嚇に対する絶対的な拒絶」を目指すため結集しなければならないと訴えた。
オーストリアは核兵器禁止条約の制定で推進役を果たした。共同通信の書面インタビューに応じたシャレンベルク氏は、ロシアによる隣国ベラルーシへの戦術核配備の表明やウクライナ南部ザポロジエ原発の占拠などを「無責任な行動」だと批判した。