大雨なんの「ひまわり村」開村 河北潟干拓地

ひまわり村の迷路を散策する園児=28日午前10時20分、津幡町湖東の河北潟干拓地

 津幡町湖東の河北潟干拓地で28日、夏恒例の「ひまわり村」が開村した。6月の種まき後に降雨が多かったため、ヒマワリの生育は例年より遅れているが、今月12日からの大雨も乗り越えて大輪の花を咲かせた。訪れた園児らは青空の下、畑の中の約600メートルの「ひまわり迷路」を散策して歓声を上げた。

 ひまわり村では約2.3ヘクタールの畑に観賞用品種「ハイブリッドサンフラワーNEO」が栽培されている。

 河北潟干拓土地改良区によると、今年は種まき後の多雨で一部が発芽せず、6月20日までに約1ヘクタールで計3回、種をまき直した。1回目の種まきで育ったヒマワリも大雨に漬かるなどして生育が遅れ、丈は例年より20センチほど低い150~160センチが多いという。

 それでも開村式に訪れた金沢、かほく、津幡、内灘の4市町の園児約110人は、太陽のような黄色い花に「かわいい」「大きいー」などと歓声を上げ、特設ステージから全体の眺望を楽しんだ。

 開村式では、名誉村長の馳浩知事、村長の矢田富郎津幡町長があいさつ、副村長の油野和一郎かほく市長、川口克則内灘町長や園児の代表者らが加わってテープカットした。これから順に開花が増え、約35万本の花が咲き誇る。見頃は8月中旬まで。28~30日は午後7時半~9時にライトアップする。

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