炎天下もなんの 体重計持参の吉田優利「状態いまがベストかも」

大会初代覇者の吉田優利が上位で週末に折り返す(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 2日目(28日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6636yd(パー72)◇晴れ

正午の時点で気温33.9℃を観測した大会2日目。午前7時25分にスタートした大会初代女王の吉田優利は5バーディ、ノーボギーの「67」でプレーし、前半組終了時に単独首位の通算10アンダーでホールアウトした。

連日炎天下でのプレーによるタフなコンディションを強いられるなかで、吉田は「痩せるけど大丈夫です」と体調管理に自信を見せる。左手の故障でゴルフができなくなったアマチュア時代の苦い経験と、3年以上所属したナショナルチームの教えから体重計を遠征に持参。体重のほかに体脂肪や筋肉量、水分量など、細かいデータから、体内の変化を日々、感じ取っているという。

しっかりカロリー計算して体調管理する(撮影/大澤進二)

一日の摂取カロリーはその日の消費量に合わせて管理しており、「多い日は3000キロカロリーいくかな。2500キロカロリーくらい消費した時は、少ない量でも高カロリーのものをとるようにしていて。あとは栄養重視。高校時代の方が食事制限は厳しくしていたけど、最近はメンタル的にも安定するのでお菓子やジュースも取り入れています。傾向的には脂肪が増えている感じでもないし、状態はいまがベストかも。もうちょっと体重は増えてもいいくらい」と分析する。

「食事中の飲み物はたいてい水だけど、『栄養が足りてないな』と思ったらオレンジジュースに替えたり、『食べすぎちゃったな』と思ったらそれ以降は食べないようにしたり」。習慣化が体調不良の予防につながっているのだ。

2日連続でボギーなしのプレー(撮影/大澤進二)

2ケタアンダーにスコアを乗せたとはいえ、今大会はバーディ合戦が繰り広げられる混戦模様。「あしたからの2日間でどれだけ伸ばしていけるか」とリーダーボードをにらむ。「きょうは、スコアはいいけど、感覚的な部分でショットもパットももうちょっと直せるところがある。もっと完ぺきだったらスコアは伸ばせた」。ストイックな姿勢で、2年ぶり大会2勝目を目指す。(兵庫県加東市/石井操)

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