デンマークの名門コペンハーゲン、ユニフォーム求めるファンのボード持ち込み禁止を要請…子供ファンや選手への配慮で決断

[写真:Getty Images]

デンマークの名門コペンハーゲンが、選手のユニフォームを求める趣旨のコメントを載せたボードの持ち込み禁止を要請している。

現在、フットボール界を含む多くのプロスポーツでは、スタジアムを訪れるファンがお目当ての選手にユニフォームを求めるコメントを載せた手製のボードを掲げる姿が習慣化している。

そういった中、コペンハーゲンは27日、クラブ公式サイトを通じ、2023-24シーズン開幕に向け、試合当日にスタジアム内やその周辺で前述のボードを掲示しないことを懇切丁寧に要請した。

「今シーズンから、FCコペンハーゲンは(本拠地)パルケンでのホームゲームやアウェイセクションにおいてプレーヤーからのユニフォームの譲渡を求めるサインの掲示を望まない意向であることをお伝えします」

「この決定は、プレーヤーやクラブが多くの要望に応えることができないという事実からきています。また、ユニフォームを手に入れることを期待してやって来た多くの子供たちを失望させることにもつながっています」

なお、コペンハーゲンの今回の決断はアヤックスやスラビア・プラハといった他のヨーロッパのクラブの先例に倣ったものだという。

「ここ数シーズンでボードの数が大幅に増加しましたが、残念ながらボードを持ち歩くことで、(ユニフォームを手に入れられずに)悲しい思いをしてしまう子供たちがたくさんいます」

「同時に、プレーヤーたちはその願いを叶えることができず、多くの要求を断らなければならないため、その振る舞いが否定的に受け取られることもあり、困難な状況に置かれています」

「もちろん、多くの人がプレーヤーのユニフォームを望んでいることを私たちは理解していますし、プレーヤーがファンにユニフォームを贈ることを選択することは依然として許可されています。ただ、それがボードなしで行われることを願っています」

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