東山が準決勝進出! 藤枝明誠に3Q逆転に成功して勝利【北海道インターハイ2023】

近畿王者・東山がベスト4進出

7月28日、北海道インターハイ2023男子準々決勝で昨年夏冬3位の藤枝明誠(静岡県) と近畿王者・東山(京都府)が対戦。藤枝明誠のリードで進んだ試合は3Q、東山がひっくり返すと4Q、リードを広げて89-79で勝利。準決勝進出を決めた。

藤枝明誠は初戦となる2回戦で駒澤大附苫小牧(北海道[3])を97-59で下すと3回戦で美来工科(沖縄)に107-66で勝利してベスト8進出。対する東山は初戦となる2回戦で東海大付相模(神奈川[2])を117-77で、3回戦で八王子学園八王子を74-58と快勝して準々決勝に勝ち上がってきている。共に高い攻撃力を持つ両チームの対戦は見応えたっぷりな試合になった。

藤枝明誠#12赤間賢人

試合開始から互いにフィジカルなディフェンスを展開。藤枝明誠の最初の5点はエース#12赤間賢人のフリースローに。さらに#99ボヌ ロードプリンス チノンソが3Pプレー、#33斎藤佑真のレイアップで得点をあげる。一方、東山は#12飯田流生のミドルジャンパーで初得点。#6カンダ マビカ サロモンのフックシュートなどで得点。藤枝明誠のリードで進むと、3Pシュートも飛び出して残り5分で18-7とする。

シュート巧者がそろう東山だが、リングに弾かれるシーンが続く。残り4分を揃ったところでキャプテン#8小泉広翔がフリースローライン付近から決めると、#5瀬川琉久の3Pシュート、#7十川虎之介のフリースロー、レイアップと連続得点。19-20と1点差まで詰めるが、藤枝明誠はキャプテンの#17小澤朋樹が3Pシュートを成功。さらに#12赤間のレイアップなども続いて27-21として1Qを終えた。

東山#5瀬川琉久

2Q藤枝明誠は#12赤間を中心に2Pシュートでコツコツ得点。東山は#5瀬川が3Pシュートにミドルジャンパーとシュート力を見せて8〜10点差のラインで進んでいく。残り2分15秒、東山は#4佐藤友がミドルジャンパーを決めると、続くディフェンスでスティール。そのまま#15ナトゥリ オンケン ベナミネがリバウンドから決めて4点差に迫る。さらに東山は#5瀬川の得点などで迫るが、藤枝明誠は#21大塚絢心が左コーナーから、右コーナーからと3Pシュート連発。45-39とリードを守ってハーフタイムを迎えた。

藤枝明誠#21大塚絢心

3Q、東山はスティールから#13佐藤凪が速攻を決めると、#4佐藤友がミドルを決めるなどで47-47と同点に。ここで藤枝明誠は#12赤間が3Pプレーを決める。ここからは一進一退の攻防へ。藤枝明誠#12赤間が3Pシュートを決めれば、東山は#13佐藤凪がトップから3Pシュートを決める。見ごたえある攻防が展開される。東山は残り3分を切ってから#6サロモン、#5瀬川、#4佐藤友がシュートが成功。藤枝明誠#12赤間のシュートが落ちている間にリードを作って69-64。東山が逆転して3Qを終えた。

勝負の4Q、東山は#5瀬川、#4佐藤友、#13佐藤凪と3人のスコアラーが得点してリードを守る。一方、藤枝明誠は#12赤間にボールを集めて2Pシュートを決めていく。しかし差は縮まらず。残り5分9秒、#4佐藤友のフリースローで東山の81-71と10点差となる。その後、藤枝明誠は#33斎藤佑真のミドルシュート、#21大塚の3Pシュートなどで残り3分で77-81とすると

#99ロードプリンスがフリースローを1本決めて3点差に。

追われるプレッシャーの中、東山は#4佐藤友はミドルジャンパーを成功。さらに#13佐藤凪のアシストで#15ベナミネが得点。残り1分強で85-79とする。藤枝明誠は#12赤間にボールを託すが、3Pシュートはリングに弾かれる。これで万事休す。3Q、逆転に成功した東山が準決勝進出を決めた。明日の準決勝(15時半開始予定)では昨年の王者で九州大会王者の福岡第一(福岡県)と対戦する。

東山は#5瀬川が35得点10リバウンドでダブルダブル。#4佐藤友が17得点、#13佐藤凪が16得点と3人が2桁得点をマーク。藤枝明誠は#12赤間が40得点、#99ロードプリンスが12得点19リバウンド、#17小澤が10得点を記録。リバウンドは東山が49-37と12本上回ったほか、ターンオーバーも10-14と少なかった。

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