黒犬スキとロワイヤル(?)なパリ散歩

こんにちは、フォトグラファーの吉田パンダです。今回はいつもの相棒スキッパーキの黒犬スキと、仕事撮影の帰りにパリ中心部を歩いてきました。

はい、パリはオペラ地区をご案内します。日本食通りがあることでも有名なエリアです。ラーメン、焼きそばサンド、おにぎり、、。海外在住邦人には魅惑の響きばかりですが、今日は立ち寄りません。

メトロの駅から出てきたマダムが、「可愛い!ちょっとなでてもいい?」と近づいてきました。リュックから顔を出しているのが珍しいらしく、どこに行ってもウケがいいヤドカリスキです。

銀行のATMにて。「オヤツの残高も確認よろしく!ボーナスくれてもいいんだぞ」

いや、もう全部食べちゃってますね。しかも円安&物価高でねえ、来月からオヤツも3割カットになる予定なんですよー。

「え、、マジか、、、」

もちろん冗談です。今日も表情豊かな黒犬スキでした。

銀行を出たところで出会ったのは、白い柴犬のファウストと飼い主のアリアンナさん。

「柴犬は繊細だから」と話すアリアンナさん。ファウストは現在、しつけ教室に通いながら、時折メンタルケアのために犬のセラピーにも通っているそうです。さらにドッグシッターにお願いして、1日3回それぞれ1時間の散歩も。放任主義の我が家とはだいぶ違いますな、、(汗)。

犬それぞれの性格があるので、常にしつけ教室に通う必要があるかどうかは一概に言えませんが、ここまで手をかけてもらっているファウストは幸せ者(犬)です。よく見たら、耳だけ茶色いところもチャーミング。

さて、何とか「おすわり、伏せ、待て」を短い時間なら(!)こなせるスキ。パリといえばの名所、パレ・ロワイヤルにやってきました。

17世紀には幼少期のルイ14世が住んでいたことで「王宮(パレ・ロワイヤル)」と呼ばれるようになった広場には、白黒ストライプ260本の円柱が並びます。フランスを代表する現代アーティストの一人、ダニエル・ビュランによるパブリック・アート「ビュランの円柱(1985)」です。

等間隔に置かれた、高さの違う円柱のリズムは、音楽が聞こえてくるかのよう。

「ああ〜、今も忘れないよ〜♫君の、君の〜、茶色耳〜♫」

それってファウストだよね、そういう音楽じゃないから。

あちこちフォトジェニックな、パレ・ロワイヤルです。

そして世界最古のアーケードとも言われる回廊には、当時を偲ばせる店舗も並んでいます。

覗いていたのは1790年から続く、勲章製造販売店BACQUEVILLE。

黒犬スキには、さしずめ『そこにいるだけでいいで賞』でしょうか。どの犬も受賞間違いなしですね。

広場を歩いた後は、隣接しているカフェ・キツネでひとやすみ。このイラストのシルエットがスキのようで、勝手に親近感を抱いています。

レジの人には「一枚撮らせて」とヤドカリスキが好評で、

カウンターのお兄さんからはマグカップに入れたカフェオレならぬ、水が差し出されるという、犬天国フランスです。

人間にはキャロットケーキ&レモンケーキ。

伸びている爪が黒い子グマ状態のスキには、牛皮スティックのお茶時間。ちなみに、こちらが持っていないと齧れません(不器用)。

キツネカフェの二階から眺めるパリ。実はここには御年81歳、今もカフェの二階のカウンターで働いているナミさんという名物マダムがいて、仕事で何度かお世話になっているので挨拶がてら立ち寄ったのですが、残念ながらこの日はお休みでした。犬が大好きと話していたので、スキを会わせたかったのですが。それはまた次回の楽しみということで、以上、黒犬と気ままなパリ散歩をお届けしました。

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