TEAM ZEROONE、ST-3クラスのraffinee 日産メカニックチャレンジ Zに山口智英と荒聖治を起用

 7月29〜30日に大分県日田市のオートポリスで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第4戦『スーパー耐久レース in オートポリス』に向け、ST-3クラスにニッサン・フェアレディZで参戦するTEAM ZEROONEは、新たにraffinee 日産メカニックチャレンジ ZのAドライバーに山口智英を、Cドライバーに荒聖治を起用する。

 2022年からスーパー耐久シリーズに参戦しているTEAM ZEROONEは、日産自動車と日産自動車大学校の人財育成プログラムである『NISSAN MECHANIC CHALLENGE』を実施しながらスーパー耐久に挑戦している。日産販売会社のテクニカルスタッフや日産自動車大学校の学生がレースを通じて技術力とチームワークを向上させることを目指している。

 チームは今季2台体制で挑んでいるが、ST-3クラスは第3戦SUGOの開催がなかったことから、今回の第4戦オートポリスは第2戦以来となるST-Zとの2台体制となった。ただST-3クラスのraffinee 日産メカニックチャレンジ Zはドライバーラインアップが変更され、第2戦富士でもチームに加わった荒聖治、そしてAドライバーとして山口智英が登録された。

 荒に聞くと、実は今回はスーパーGT第3戦鈴鹿でクラッシュに見舞われた松田次生に代わってのドライブだという。松田は現在スーパーGT第4戦富士に向けてコンディションを整えているところだ。

「僕は今回、次生選手が復帰するまでのお手伝いというかたちでの参加です」と荒は言うが、同時にAドライバーについての相談もあったという。今季からスーパー耐久ではほとんどのクラスでAドライバー規定が改められ、“速いジェントルマン”が求められることになった。

 そこで荒が適任だと判断したのが、GTワールドチャレンジ・アジアに参戦するPLUS with BMW M Team Studieのチームメイトである山口だ。「速くてパフォーマンスが高く、こういった初めてのクルマでも起用に乗りこなし、Hパターンでも乗れる条件に合うドライバー……と考えたときに『これは山口さんしかいないんじゃないか』と相談させていただきました。GTワールドチャレンジ・アジアのチームメイトですし、信頼しているので」と荒。

 すでに専有走行から荒、山口とも走行を開始しており、「今はクルマのセットアップを進めながら、なるべく山口さんに乗ってもらう時間を増やして経験値を重ねています。明日の予選、決勝をしっかり戦ってもらえるようにしたいですね」と荒は言う。

 一方の山口も、「思ったよりチームも和やかですし、皆さんが優しく接してくれるので、気楽に走らせていただいています」とTEAM ZEROONEの雰囲気を気に入っている様子だ。「今回が初めてですが、ふだんからマニュアル車で練習をしているので。そこは気になりませんが、クルマのフィーリングは初めてなので時間がかかるかもしれません」と山口は週末へ向け意気込んだ。

 山口は長崎県出身で、九州でのレースは地元戦となる。「チームに貢献できるようにしたいです」という。山口と荒はGTワールドチャレンジ・アジアの鈴鹿ラウンド、もてぎラウンドに次いで3週連続でともにレースを戦うことになるが、佐藤公哉、藤原大暉というふたりとともに挑む5時間レースで、どんな結果を残すか楽しみにしたいところだ。

2023スーパー耐久第4戦オートポリス raffinee 日産メカニックチャレンジ Zに乗り込む山口智英と交代する荒聖治
2023スーパー耐久第4戦オートポリス raffinee 日産メカニックチャレンジ Zをドライブする荒聖治

© 株式会社三栄