新型コロナ 岡山県7週連続で増加 1定点当たり 各種指標軒並み悪化

 岡山県は28日、直近1週間(17~23日)の新型コロナウイルスの感染状況をまとめた。1定点医療機関当たりの感染者数(12.64人)は7週連続で増加し、伊原木隆太知事が「流行第8波の入り口に立った」と指摘した昨年11月上旬時点と同じ水準に達した。病床使用率などの各種指標も軒並み悪化した。

 前週(10~16日、1医療機関当たり9.29人)比は1.36倍。5月の5類移行直後と比べると8.42倍に増加している。

 県が参考値として公表している5類移行以前の定点把握による感染者数は、昨年10月31日~11月6日が1機関当たり11.92人、同7~13日が14.65人。現在の感染状況はこのレベルに当てはまっており、第8波ピーク時(今年1月)の3割の水準に迫っている。

 県によると、第8波と感染者の伸び率は大きく変わっておらず、県保健医療部は「これまで以上に警戒が必要な状況だ。第9波に入ったかどうかは他県の状況や医療の逼迫(ひっぱく)度合いなどを踏まえて総合的に判断しなければならない」としている。

 各種指標では病床使用率が25.3%と前週から6.6ポイント悪化。4.2%だった重症者用の病床使用率は8.3%に上昇し、入院者数は91人増えて336人となった。

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