明日海りお・梅田彩佳 W主演 日生劇場開場60周年記念 音楽劇『精霊の守り人』開幕

国際アンデルセン賞作家賞をはじめ、数々の文学賞に輝く
ファンタジー文学の旗手・上橋菜穂子の代表作『精霊の守り人』日生劇場にて初の舞台化、開幕。

2023年、日生劇場開場60周年を記念し、これまでTVドラマやアニメ、ラジオドラマなど、様々な形で親しまれてきたファンタジー小説の名手 上橋菜穂子による「精霊の守り人」初の舞台化しかも日生劇場開場60周年記念。
音楽劇『精霊の守り人』は、7月29日から、東京は日生劇場にて、その後は全国9都市を巡回し、計32公演を上演。
精霊の卵を宿した幼いチャグム皇子と、皇子を守る凄腕の短槍使い、女用心棒・バルサの冒険を、スペクタクルあふれる音楽劇に。
バルサ役には、日生劇場で2作品連続での主演となる明日海りお。Wキャストとして、AKB48、NMB48での活動を経て、昨今は『スワンキング』など、ミュージカルで頭角を現す梅田彩佳が演じる。

そのほか、バルサを見守る呪術師見習い・タンダ役には村井良大、山崎樹範がWキャストで決定。そのほか、呪術師のトロガイとチャグムの母・二ノ妃の二役に雛形あきこ、帝に仕える武人である狩人のジン役に渡部 秀、星読博士のシュガ役に水石亜飛夢、ジンの部下であるゼン役に小野塚勇人(劇団EXILE)、同じくユン役に健人、チャグムの父で新ヨゴ皇国の帝を唐橋 充が、チャグム役は黒川想矢・込江大牙がWキャストで演じる。また、声の出演として、麻実れいが作品を彩る。

公演に先駆けて公開舞台稽古が行われた。Wキャストはチャグムは黒川想矢、タンダは村井良大。
最初に物語の設定を映像を交えて説明してくれるので詳しくなくてもここをしっかりと観ておけば大丈夫。テレビ放映の時に視聴していたなら、表現の違いも楽しめる。腕ききの女用心棒・バルサ(明日海りお/梅田彩佳)はある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグム(黒川想矢/込江大牙)を助ける。これが物語の発端。彼はその身に何かを宿していた。だが、父親である帝(唐橋 充)は「威信に傷がつく」のを恐れて暗殺を企てる。チャグムの母・二ノ妃(雛形あきこ)からチャグムを守るよう依頼され、幼馴染で大呪術師のトロガイ(雛形あきこ)の弟子である薬草師・タンダ(村井良大/山崎樹範)のところに身を寄せる。バルサとチャグムは、タンダトロガイから彼の体に宿ったのは精霊の卵、これがかえらないとこの国は大干ばつになると…。

映像演出とアナログな演出の掛け算で世界観を表現、布を使ったシーンはなかなかにアート。強い意志を持つバルサ、そしてめっぽう強い。年齢設定は30歳だそう。ちょっと年齢がいってるわけだが、様々な経験をしている大人の女性、ゲネプロでは明日海りお、凛々しさと落ち着きが同居した佇まいが「頼りになる」雰囲気。

幼馴染のタンダ、村井良大、”気のいいお兄さん”、食事の支度をしたり、面倒な”案件”を持ち込んだ幼馴染を全力でサポート。そしてバルサとタンダの二人の空気感、思わせぶり(笑)。脇を彩るキャラクターもしっかり描かれており、シュガ(水石亜飛夢)、ジン(渡部秀)、ゼン小野塚勇人(劇団EXILE) )、ユン(健人)の心模様にも注目。物語はもちろん、落ち着くところに落ち着くのだが、ストーリーを知っていてもドキドキ。

チャグムは黒川想矢、表情豊かで将来性を感じる。また、雛形あきこが!!最初は優しそうで息子を愛する二ノ妃、それから、大呪術師のトロガイを演じるのだが、もう、この落差が!!雛形あきこの”変化”、トロガイが迫力と妖しさが同居、インパクトあり。

また、卵を狙う魔物、これは舞台ならでは、ラスト近くでは映像も駆使してド迫力でバルサたちに襲いかかる。そういった舞台演出もしっかり観ておきたい。演奏は生!ライブ感もいっぱい、多彩な楽曲で作品を盛り上げる。ここもお楽しみポイント。音楽はかみむら周平。

公演は2パターン、「日生劇場ファミリーフェスティバル公演」は家族揃って楽しめるように子供料金を設定、小さい子供にも無理なく楽しめる上演時間設定となっている。そして「特別公演」は「日生劇場ファミリーフェスティバル公演」に内容を追加、長めの上演時間となっている(披露されたのは「特別公演」)。
なお、好評につき、追加公演(8月4日(金)13:00)もあり、舞台映像が期間限定で配信される。詳しくは公式サイトを。

ゲネプロ前に挨拶。「心を込めて」「記念すべき作品(日生劇場開場60周年)」「お子さんも観にきてください」「見どころ満載」などなどのコメント。アクションシーンも多く、猛暑(これからさらに暑くなるらしい…)、観る側も演じる側も水分補給をしっかりと!

原作:上橋菜穂子コメント
『精霊の守り人』が音楽劇になりました。みなさん、ぜひ、チャグムと一緒に旅にでてください。
帝が放った狩人や、異界からやってくるラルンガに追われる旅ですが、きっと、バルサが、あなたを守ってくれますから。苦難の旅を成しとげて、劇場の外に出たとき、いつもの風景が、少し違って見えたなら、とてもうれしいです。

あらすじ
ここは人の世と精霊の世が交錯する世界―。
短槍使いの用心棒・バルサは、思わぬことから、恵みの雨をもたらす精霊の卵を宿した皇子チャグムを守ることになった。卵がかえらないと、この国は大干ばつになってしまう…。

大呪術師のトロガイと、その弟子でバルサの幼なじみ・タンダの助けをかりながら、身の危険をかえりみず、卵を狙う魔物や帝の刺客からチャグムを守り、戦うバルサ。チャグムは無事に卵をかえし、自分の国を干ばつから救えるのか―。

概要
タイトル:日生劇場開場60周年記念 音楽劇『精霊の守り人』
出演
明日海りお 梅田彩佳 ※Wキャスト
渡部 秀 水石亜飛夢 小野塚勇人(劇団EXILE) 健人 唐橋 充 / 黒川想矢 込江大牙 ※子役・Wキャスト
雛形あきこ / 村井良大 山崎樹範 ※Wキャスト
麻実れい(声の出演)
池田美佳 及川崇治 杉浦勇一 東間一貴 福本鴻介 森山晶之 矢島みなみ 吉田彩美
演奏
Key かみむら周平 杉田未央 / Vc 大島 純 / Reed 相原雅美 / Perc 岡田直樹
スタッフ
原作:『精霊の守り人』 上橋菜穂子 作 偕成社 刊
脚本:井上テテ
演出:一色隆司
音楽:かみむら周平
日程会場
東京:2023年7月29日(土)~8月6日(日) 日生劇場
日生劇場ファミリーフェスティヴァル 全国公演
枚方:8月13日(日) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
<キャスト> バルサ:明日海りお/チャグム:込江大牙/タンダ:村井良大
新潟:9月3日(日) 新潟県民会館 大ホール
<キャスト> バルサ:梅田彩佳/チャグム:黒川想矢/タンダ:村井良大
東総:9月9日(土) 千葉県東総文化会館 大ホール
<キャスト> バルサ:梅田彩佳/チャグム:込江大牙/タンダ:村井良大
岩国:10月1日(日) シンフォニア岩国コンサートホール
<キャスト> バルサ:梅田彩佳/チャグム:黒川想矢/タンダ:村井良大

ニッセイ名作シリーズ公演
小学生を対象とした無料招待公演。学校・学年単位の招待公演です。一般の方の鑑賞はできません。
8月31日(木) サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)
9月6日(水) 柏崎市文化会館アルフォーレ (新潟県柏崎市)
9月13日(水)~15日(金)札幌文化芸術劇場hitaru (北海道札幌市)
9月20日(水)~21日(木) NHK大阪ホール (大阪府大阪市
9月28日(木) 市民会館シアーズホーム夢ホール (熊本県熊本市)

公式HP:https://moribito.nissaytheatre.or.jp

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