拳銃6丁と実弾30発入りのケースを置き忘れ 署内課室に朝から夕まで 兵庫県警、警察官5人を処分

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 拳銃と実弾が入ったジュラルミンケースを派遣先に持っていくのを忘れて放置したとして、兵庫県警は28日までに、神戸市内の警察署の地域部門で勤務する20代の男性巡査部長を所属長訓戒処分に、同僚の巡査長と巡査計4人を本部長注意処分とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

 県警によると、5人は4月11日午前6時前、県外への警備派遣で、拳銃6丁と実弾30発をジュラルミンケースに入れて準備。その後、荷物などを車両に積み込んで署を出発したが、ケースを署内の課室に置き忘れたという。

 現地に到着後の同日午後5時半ごろ、ケースがないことに気付き、署に連絡して発覚。県警によると、ケースが開けられたり、課室から持ち出されたりした形跡はないという。

 県警の聴取に対し、巡査部長は「持ち運びの指示を具体的に出すべきだった」と釈明。他の4人は「誰かが持ち運んでいると思った」などと話したという。

© 株式会社神戸新聞社