猛暑の静岡「観光」も熱を帯びて 水辺に歓声・花火「楽しみ」・「怖すぎる…」お寺でお化け屋敷

7月28日の静岡県内は浜松市天竜区で35℃を超す猛暑日となるなど危険な暑さとなり、2023年で9回目の「熱中症警戒アラート」が発表されました。暑さと共に県内で熱を帯びているのは「夏祭り」などの観光です。

<水野涼子キャスター>

「うしづま水辺の楽校に4年ぶりに子どもたちの声が帰ってきました。手元の温度計は37度を超えていますが、安倍川の伏流水を使っているので、水が20度と冷たくて気持ちいいです」

涼を求めて多くの親子連れが集まっていたのは、静岡市(葵区牛妻)の「うしづま水辺の楽校」です。新型コロナの影響で4年ぶりのオープンとなった23年は連日の暑さも重なり大盛況です。

28日も県内は、朝から強い日差しが射し込み、気温がグングン上昇。最高気温は浜松市天竜区で35.1℃を記録する猛暑日となりました。気象庁などは28日も県内に「熱中症警戒アラート」を発表。この夏9回目の発表となり、27日に続いて過去最多を更新しました。しかし、28日の県内では12人が熱中症の症状で救急搬送されています。

夏休みに入り、多くの観光客でにぎわう沼津港(沼津市)。手元の温度計は32℃を示しました。

<都内から来た観光客>

「東京も暑いけど、こっちもなかなか同じくらい暑い」

暑さと共に県内で熱を帯びているのは「夏祭り」などの観光です。沼津市では29日に狩野川花火大会の開催を控え、準備が進んでいました。3年ぶりの開催となった前年に続き、23年も2日間で1万2000発の花火が打ち上げられる狩野川花火大会。22年は30万人が訪れましたが、行動制限のない23年はさらに多くの観客が予想されています。

<中西結香記者>

「狩野川沿いには花火を間近に見られる桟敷席が設けられ、市の職員が座席の番号を貼っています」

桟敷席の1区画に座れる人数は例年通りの6人に戻り、前年は禁止されていた飲食も可能になりました。

一方、観光地・熱海の駅前は平日にも関わらず、大勢の観光客でにぎわっていました。

<観光客>

Q.どちらから?

「神奈川からです。花火大会がきょうあるので」

観光客のお目当ては午後8時20分からの「熱海海上花火大会」です。熱海サンビーチは、昼は海を、夜は花火を楽しもうという人たちでいっぱいになります。この夏の「熱海海上花火大会」は8月末までに6回の開催を予定。ほとんどが火曜日と金曜日に開催されます。

<熱海市観光協会 西島光章専務理事>

「平均してお客さんに来ていただきたいということですよね。土日だけでなく平日も」

袋井市では本物の寺を舞台にした、暑さも吹っ飛ぶ「お化け屋敷」が始まりました。

<法多山尊永寺 住職 大谷純應さん>

「その僧侶宿舎…いわくつきの建物、簡単に言ってしまうと呪われた場所になってしまっているんです…」

法多山尊永寺で始まったのは、お化け屋敷「呪われた僧侶宿舎」。参加者は、とある事情からぬいぐるみを呪われた宿舎から持ち出すという任務を課せられます。

建物は何年も使われていない本物の宿舎を利用したということでスリルは満点。ネタバレを防ぐためすべてはお見せできませんが、体験した記者のリアクションでその怖さを想像してみてください。

<山口駿平記者>

「怖い!怖すぎる。無理、無理無理、もう無理。怖すぎる。ハアハアハア…怖かった…」

<法多山尊永寺 住職 大谷純應さん>

「腹の底から涼んでいただけると思いますので、ぜひご参加いただきたいと思います」

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