小祝さくら記録タイ8連続バーディで急浮上 「命の危険」感じる猛暑との戦いも

小祝さくらが「63」をマークして首位に1打差の3位に浮上した(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 2日目(28日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6636yd(パー72)◇晴れ(観衆1413人)

1アンダー53位から出た小祝さくらが9バーディ、ボギーなしの「63」でプレーし、首位と1打差の通算10アンダー3位で週末に折り返した。出だしの1番で3mのバーディパットを沈めると、4番(パー)から折り返し後の11番までツアー記録タイとなる8連続バーディを奪取した。

諸見里しのぶ(2011年)と成田美寿々(19年)が持つ、最多連続バーディ記録の更新に迫る怒涛の追い上げ。自身は「4連続バーディぐらいかな」と記録的な連続奪取に気づいておらず、周囲からの声で知って驚いた。「まさか8連続って。聞いてびっくりです。ショットも、パットもどちらもハマってくれて、プライベートでも8連続はないです」

2オンに成功した4番(パー5)から怒涛のバーディラッシュ(撮影/大澤進二)

午前中でのプレーが中心だった初日から変わり、2日目は後半組で午後11時35分にティオフ。酷暑との戦いも強いられた。ラウンド前の練習では「いっぱい汗をかいて。暑すぎて練習すらしんどかった」と、ショット練習は球数を減らすなどしてコースに出た。

最終18番(パー5)プレー中に雷雲接近による中断が入り、クラブハウスに戻り涼みはしたが、「とにかく無事にあがってこようと。水分を摂っても、摂ってものどが渇く。精神的には過酷すぎて命の危険を感じた」と振り返る。この日は午後2時17分に最高気温36.7度を記録し、クラブハウス内にはうなだれるように座り込む選手やキャディの姿があった。

3、4mをしっかり沈めて2日目のパット数は「27」を記録(撮影/大澤進二)

「残り2日間は体力勝負とかになってくると思う。しっかり睡眠をとって、明日も伸ばし合いになると思うので攻めのゴルフをしていきたい」。取材後はすぐに車に乗り込み、会場を離れた。最終組の1つ前の午前8時15分にスタートする3日目も、猛暑との戦いは続く。(兵庫県加東市/石井操)

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