錦織圭、ツアー復帰戦は世界9位フリッツにストレートで敗れて準々決勝敗退。トップ10の牙城崩せず[アトランタ・オープン]

錦織圭、リターンゲームでチャンス生かせずストレートで敗戦

現地7月28日、「アトランタ・オープン」(アメリカ・アトランタ/ATP250)シングルス準々決勝が行われ、元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ/世界ランク439位)は、第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同9位)に4-6、2-6のストレートで敗れ、ベスト4入りならず。復帰後初となるトップ10との対戦で白星を挙げることはできなかった。

33歳の錦織は、1年8ヵ月ぶりの実戦となったATPチャレンジャー大会「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマール)で見事タイトルを獲得。その後、チャレンジャーを2大会戦って、世界ランク100位内が出場半数以上を占める今回のツアー復帰戦を迎えた。

今大会1回戦で、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同63位)を7-6(5)、7-6(5)で下し復帰後初のトップ100から勝利を挙げると、2回戦では同じIMGアカデミーを拠点とする18歳のシャン・ジュンチャン(中国/同156位)を6-4、7-6(3)で下し、2年ぶりのツアー8強入り。準々決勝では今年2月に自己最高ランキング5位を記録しているトップ10のフリッツとの対戦を迎えた。

直接対決は2019年5月のATPマスターズ1000ローマ大会以来、4年2ヵ月ぶりの対戦。過去3戦は錦織がセットを落とさず3勝0敗としている。だが、対戦時はフリッツがまだトップ50に入っていない。力強いサーブとフォアハンドを武器にショットの精度を高め、経験を積んだトップ10相手に、復帰直後の錦織がどのようなレベルのプレーを見せるのか注目の一戦となった。

試合は、序盤から互いに高い確率でファーストサーブを入れて、短いラリーでポイントを獲得。テンポ良く試合が進んだ。その中、セット終盤の4-5で錦織はフリッツを左右に振って崩したものの、球際の強さを見せつけられブレークを許し、4-6でセットを落とした。

第1セットではリターンゲームで2ポイントしか奪えず、チャンスを作れなかった錦織。なんとか打開したいところだったが、セット間にメディカル・タイムアウトを取って左膝のマッサージを受けるほど疲れ、痛みがあるのか、第2セットの第2ゲームでブレークを許す。その後、フリッツのショットに食らいついてチャンスを作るもブレークには至らず。2-5の第8ゲームでサービスゲームを破られ、ツアー復帰戦は準々決勝敗退となった。

勝利したフリッツは、準決勝で第8シードのJ.J.ウルフ(アメリカ/同46位)と対戦する。

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