特殊詐欺被害「極めて深刻」 富山県警本部長、件数・金額が増加傾向

 特殊詐欺や投資詐欺、国際ロマンス詐欺の被害が富山県内で相次いでいることを受け、県警の石井敬千本部長は28日の定例会見で「極めて深刻な状況」との認識を示し「会ったことのない、身元も分からない人の話は信じないでほしい」と語った。

 高島秀之生活安全部長が7月19日時点の県内の被害状況を説明。特殊詐欺は38件約6700万円の被害があった。交流サイト(SNS)などを利用した投資詐欺は7件約1億3100万円。国際ロマンス詐欺は6件約1100万円だった。高島部長は「被害の件数と金額が増加傾向にある」として警戒を呼びかけた。

 石井本部長は「犯罪グループの摘発を進めていく」と説明。県民に対し「お金を振り込む前に、県警に相談してほしい」と求めた。

© 株式会社北日本新聞社