プロ野球ドラフト会議に向けて、注目される選手を、RCC野球解説者の 天谷宗一郎 さんが取材しました。先週の中央大学の西舘（勇陽）投手に続き、今週は専修大学の西舘（昂汰）投手です。専修大学といえば、広島カープの 黒田博樹 球団アドバイザーを輩出した大学です。
今回、調査するのは、広島カープが、ことしのドラフト上位候補としてリストアップしている専修大学の 西舘昂汰 ―。188センチの長身からMAX153キロを繰り出す本格派でありながら、打者のタイミングをはずす2段モーションと手元で曲がるスライダーが武器の右腕です。
カープの 尾形佳紀 スカウトは、西舘の力感なく投じるボールの切れに一目置いています。
広島カープ 尾形佳紀 スカウト
「スライダーにけっこう自信を持っているピッチャーで、変化球の精度もけっこう高いので、ゲームをしっかり作れる先発タイプですね」
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「よろしくお願いします。大きいですね。身長は何センチ？」
専修大学 西舘昂汰 投手
「そうですね。188センチありますね」
天谷宗一郎 さん
「大瀬良大地 選手と同じくらいか、それ以上かも知れない」
西舘昂汰 投手
― きょうは練習オフ？
「いや、きょうは朝の5時から練習があって…」
― 5時？ 毎日、午前5時から？ 何時まで？
「練習できるときは5時から。授業の関係があるんですけど、ぼくはきょうは10時までやります」
― けっこう眠くなったりしないんですか？
「いや、もうほぼウトウトです（笑）」
― 朝は強いんですか？
「部屋が一緒の後輩に起こしてもらっている（笑）」
天谷宗一郎 さん
「打者目線で見ていて、タイミングが取りづらい。ちょっとゆったりした投球フォームから腕がピュッと出てくる。出てくるのも打点がすごく高いので、（タイミングが）取りづらいだろうなと思いました。ベース板ですごく強いストレートを投げているなっていう印象があるんです。やっぱり武器はストレートですか？」
西舘昂汰 投手
「そうですね。ことし、新チームになってから、すごくまっすぐにこだわってやってきたので。春ではその結果が実ったのかなっていうふうに思いますね」
― 得意な球種は？
「スライダーですね」
― スライダーは、どちらかというと横ですか？
「斜めですね。けっこうスピンを増やして、あげていこうと思っています」
― ストレートとスライダーを軸にいろんな球種を散らばせながらと。
「そうですね」
― 対戦したい打者っていますか？
「（ヤクルトの）村上宗隆 選手とか日本を代表する選手とやっぱり対戦して、自分が今、どれくらいのレベルにいるのかっていうのは確認してみたいです」
― 筑陽学園ということで高校の先輩が（巨人の）長野久義 選手。長野選手との対戦はどうですか？
「いや、それはちょっと緊張しますね。一度、甲子園（出場）のときに宿舎に来てくださって、差し入れも」
― カープ在籍中に甲子園の宿舎に来てくれたんですか？
「そうですね」
― で、（差し入れは）何を？
「ハンバーグを。高級ハンバーグ、おいしかったです」
― 長野選手とも対戦してみたいと。ちょっと緊張するけども。やってみたい？
「やってみたいです」
― 村上選手もヤクルトですし、長野選手もジャイアンツですし。ちょうどいいですね、カープ？
「そうですね（笑）」
― カープの印象は？
「球場を見たら、すごく赤く染まっているっていうのが、イメージにあって、応援してくださる方がいっぱいいるってことは、やっぱりチームにそれだけの魅力があるのかなっていうふうに思います」
― こういったプロ野球選手になりたいって聞かせてもらえますか？
「ぼくも小さいころからずっとプロ野球選手を見てきて、やっぱりプロ野球選手っていうのは夢を与える職業だというふうに思うので、ぼくもいろんな人に勇気を与えたり、すごく人気のある選手になりたいなっていうふうに思います」
天谷宗一郎 さん
「わかりました。性格からしたら、たぶん抜群に合っていると思うから、そのまま素直にがんばってください。ありがとうございました」
◇ ◇ ◇
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
話していて、すごくニコニコしているから、先輩にすごくかわいがられるだろうなというふうに思いますし、まだまだ成長過程なんですよね。3年生の秋から評価を上げてきて、まだ成長過程の段階でカープだけではなく、12球団の複数球団が上位候補にしている。カープにぴったり。練習しながら、戦いながら成長できるカープにぴったりなんじゃないかなと個人的にすごく思いました。
青山高治 キャスター
今回もけっこうカープ、カープとすり込んできましたね。
石田充 アナウンサー
あと、高級ハンバーグを差し入れしてくれた長野選手との対決も見てみたいですね。
