使い込みばれたくなくて…専門学生、強盗事件を自作自演か 本庄署が捜査 父に通報依頼、自ら付けた傷浅く

強盗事件を自作自演か 偽計業務妨害など疑い=埼玉県本庄市

 28日午前0時11分、埼玉県本庄市日の出4丁目の民家に住む20代の専門学校生の男性からの依頼で、同居する60代の父親が「2階の部屋の中にいる男を発見し、捕まえようとしたら所持していた小さいナイフで腕と右胸付近を切られた」と110番した。

 男性からリュックサックと現金約10万円の入った財布などを奪われたと申告があったことから、本庄署が強盗致傷事件として捜査していたが、その後、男性への聴取や所要の捜査で被害事実がなかったことが判明した。同署は男性を偽計業務妨害や軽犯罪法違反(虚偽申告)の疑いを視野に捜査を進める。

 同署によると、男性は用意した刃物のような物で自ら切り付けた。傷は浅く不搬送だった。事件を自作自演した理由について、「お金を使い込んでしまったので、親にばれたくなかった」と話しているという。

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