配合飼料の最大手誕生へ 全農子会社が来年4月合併

JA全農は28日、子会社の飼料メーカー4社と、その持ち株会社が2024年4月1日付で合併すると発表した。新会社「JA全農くみあい飼料株式会社」が発足する。飼料の取扱量、売上高ともに国内シェア最大の配合飼料メーカーとなる。各社が持つ製造技術や営業ノウハウを共有し、飼料やサービスの質を高める。

合併するのは、JA全農北日本くみあい飼料とJA東日本くみあい飼料、JA西日本くみあい飼料、ジェイエイ北九州くみあい飼料と、4社の持ち株会社のJA全農くみあい飼料ホールディングス。本社は東京・大手町のJAビルに置く。

4社の22年度の売上高は計3475億円、配合飼料の取扱量は453万トンで、いずれも最大手のフィード・ワンを上回る。合併後の従業員数は約1200人。

全農は、4社の経営統合に向け、JA全農くみあい飼料ホールディングスを22年10月に設立。そこから「3年以内の合併」を目標に掲げていた。飼料製造・供給の高度化や事業運営の効率化を急ぐため、1年半での合併に踏み切った。

全農は「製造技術・営業ノウハウの高度化、畜産専門人材の採用・育成に取り組み、畜産農家の支援を一層強化していく」(畜産生産部)とする。

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