民生委員なり手不足 作州地域の課題指摘 車座の会/岡山・津山市

美作県民局管内10市町村の民生委員児童委員協議会長が意見交換する「車座の会」が26日、津山保健センターホール=津山市椿高下=で開かれ、地域で活動する上での課題などについて話し合った。

情報交換と共有を通じて今後の活動に生かしていこうと、県内初の試みとして企画。会長や代理の副会長、各自治体の事務局職員18人が出席。津山市の髙山科子会長(全国民生児童委員連合会副会長)が「美作地域を元気にするため、困りごとなどを共有し、県に届くよう、きたんのない意見をお願いしたい」とあいさつした。

各会長から「委員を引き受けてくれる人がいない」「1期で辞める人が多い」など、なり手不足についての訴えのほか、「活動内容を分かっていない推薦委員への研修も必要では」との声もあった。

高齢者の免許返納などに伴う公共交通の問題に絡み、JR姫新線の存続についても意見を交わした。通学や通院、買い物などへの影響から、会長らは「存続」を求めた。

会議ではこのほか、同県民局から、県の子育て支援・少子化対策として、結婚支援システム「おかやま縁むすびネット」や、8月27日にアルネ津山で開く子育てイベント「笑育(わらいく)」の紹介があった。

© 津山朝日新聞社