【別府】別府竹細工の振興を図る竹・ルネサンス実行委員会(岩尾一郎会長)は、JR別府駅前広場の「手湯」を飾る竹のモニュメントを刷新した。別府市を拠点に活動する竹芸家こじまちからさんが制作した。来年3月まで設置する。
作品名は「湯のまちの時間」。半年の構想期間を経て、制作に1カ月を費やして完成した。材料には県産のマダケ約30本使用している。
ブロック状に敷き詰めた青、白、茶の3色の竹は「別府の街並み」をイメージ。「四つ目編み」や「網代(あじろ)編み」など別府竹細工の伝統的な技法を施して「温泉から立ち上る湯気や人々のエネルギー」を表現した。
市内在住のアートクリエーターのマーキーさんと染織家のユキハシトモヒコさんも制作に参加。マーキーさんの描いた花のイラストと、ユキハシさんが温泉を使って染めた布を組み合わせている。
竹のモニュメントは、観光客に別府竹細工の魅力を発信する目的で昨年から設置している。実行委事務局(市産業政策課)によると、雨風の影響で傷んでいたためリニューアルした。
こじまさんは「作品の傍らで別府の湯や竹、文化をめでてもらえればうれしい」と話していた。