「尾花沢すいか」東京へビュン 県とJR東が初の試み、つばさで新庄から

「尾花沢すいか」が山形新幹線つばさに積み込まれ、都内に初めて届けた=新庄市・JR新庄駅

 県とJR東日本東北本部は28日、山形新幹線つばさの荷物輸送サービス「はこビュン」で尾花沢市産の「尾花沢すいか」を新庄駅から東京駅に初めて届けた。スイカは港区の高輪ゲートウェイ駅改札外特設会場で開かれたイベントで来場者に振る舞われた。

 農業支援を進めているJR東日本が企画。県内鉄道沿線の活性化に向けて、JRと包括連携協定を結んでいる県が輸送費用を負担してスイカを都内に届けた。

 同日朝、JR社員が作業を手伝い、14玉約140キロを新庄駅まで運んだ。スイカは午前11時17分発のつばさ140号に載せられ東京駅まで届けられた。イベントでは無料で提供されたほか、来場者がスイカ割りをして楽しんだという。

 小野昭一新庄駅長は「新幹線は揺れが少なく、スイカを安全に輸送できるメリットがある。尾花沢すいかのシャリ感が全国に広まるきっかけになればいい」と話していた。

 都内特設会場でのイベントは29日も開かれ、引き続きスイカを振る舞う。

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