民族衣装、伝統のきらめき 米沢で難民親子らファッションショー

参加者が母国の民族衣装や浴衣を身にまとったファッションショー=米沢市本町3丁目・昌伝庵

 多文化理解や交流を目的としたイベント「国際祭フェスティバル」が28日、米沢市の昌伝庵で開かれた。アフガニスタンやウクライナからの難民の親子らが、華やかな民族衣装を披露するファッションショーなどがあり、会場を沸かせた。

 東京のNPO法人が、日本と海外にルーツを持つ子どもたちを対象に同市で展開する「国際キャンプ」の一環。互いの文化を認め合い交流を深める契機にしてもらおうと企画した。同キャンプに参加する子どもたちと、両国やミャンマー、シリアなどから日本に来た親子ら18人が参加した。

 参加者は家族ごとにステージに上がり「これは伝統的な刺しゅうの入ったウクライナの衣装です」などと説明した。アフガニスタンの伝統衣装で登場したアフザリ・シャブナムさん(19)は「さまざまな文化や人が交わることはとても大切」と笑顔で話していた。

 キャンプ参加者と難民の子どもらは、グループをつくり平和について話し合う機会も設けており、29日には同市の伝国の杜で狂言で表現するプレゼンテーションなどを行う。

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