アーセナルは7月28日、エミレーツ・スタジアムにアーセン・ヴェンゲル元監督の銅像を設置し、お披露目した。銅像は彫刻家のジム・ガイ氏によって制作されたもので、高さ3.5メートル、重さ約0.5トン。プレミアリーグのトロフィーを掲げるヴェンゲル氏の姿をモチーフにしている。設置場所はエミレーツ・スタジアムのホームサポーター席であるノース・バンクへの入り口付近となっている。
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ヴェンゲル氏は1996年10月から2018年5月まで22年間にわたってアーセナルの監督を務め、1235試合の指揮を執った。その間にプレミアリーグ3回、FAカップ7回などの優勝歴を誇り、特に2003-04シーズンの無敗優勝は今でも語り草となっている。
また、チームを成功に導いただけでなく、1999年10月にオープンしたトレーニングセンターの設計や建設、2006年に移転したエミレーツ・スタジアムの設計などでも重要な役割を演じ、現在のアーセナルの礎を築いた。
ティム・ルイス副会長は今回の銅像設立について、次のようにコメントしている。
「ヴェンゲル氏の卓越したリーダーシップとアーセナルでのキャリアを評価し、祝福できることを喜ばしく思う。アーセンのクラブへの貢献と功績は彼がこのクラブで最も偉大な指導者であることを証明している。彼は多くのトロフィーと素晴らしい思い出をもたらし、クラブ運営にも革命をもたらした。そうした功績に対する永続的な敬意と感謝の証として、エミレーツ・スタジアムの外側に銅像を設置した。スタジアムを訪れるすべての人が、彼の貢献と功績を思い出してくれるだろう」
また、ミケル・アルテタ現監督もヴェンゲル氏との思い出を語っている。
「銅像が設置されたことで、アーセンは永遠にこのクラブにとどまることができる。私のキャリアの中で、このクラブで、アーセンのためにプレーできたことに感謝している。彼は私をキャプテンに選んでくれた。それは絶対に忘れられないことだ」
現在FIFAで働いているヴェンゲル氏は、8月2日に同スタジアムで行われるモナコとのエミレーツ・カップに主賓として招かれ、自身の銅像とも対面する予定だという。