最低賃金、岩手は39円増目安 全国平均は初めての1000円超え

 厚生労働省の中央最低賃金審議会は28日午後、2023年度の最低賃金を全国平均で時給1002円に引き上げる目安額をまとめた。千円超えは初めて。物価高騰を反映し、現在の961円から41円増額する。02年度に現行方式となってから最大の増加幅となった。

 目安額は、経済状況に応じて都道府県をA―Cの三つに分けた上で、上げ幅をAランクは41円、Bランクは40円、岩手県などのCランクは39円とした。岩手地方審議会は目安を基に協議し8月8日に結論を出す予定で、増加幅が焦点となる。

 物価高騰を背景に現行方式になって以降、上げ幅は最大で、県内の労働者団体は中央の動きを歓迎する。

© 株式会社岩手日報社