沖尚「優勝目指し頑張る」 甲子園へ意気込み 8月6日開幕

 第105回全国高等学校野球選手権記念大会に出場する沖縄尚学野球部の選手らが28日、那覇市の琉球新報社を訪れ、2年ぶり10回目の出場となる今大会への意気込みを語った。佐野春斗主将は「甲子園では一戦一戦粘り強く戦い、優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

 沖縄大会では主砲の仲田侑仁を中心に5試合で打率2割9分9厘計29得点を挙げるなど高い攻撃力を見せた。守備でもエースの東恩納蒼が登板した全5試合いずれも無失点で抑え、バックも大会を通じて3失策と安定感があった。3年生最後の夏となることに触れた佐野は「いつも以上の力が出ると思っているが、どんな状況でも冷静に自分たちの野球をしたい」と語る。沖縄大会では打撃の不調もあった知花慎之助は「個人的には悔しい結果になったので、(全国大会では)1本でも多くヒットを打って、後ろの打者にうまくつなげるようにしたい」と雪辱を誓う。夏春連続の出場。今大会に向け比嘉公也監督は「ほかの地方大会ではタイブレークが多いので練習でも接戦の試合を想定し、対策している」と語る。

 琉球新報の松元剛常務取締役広告事業局長は「より一つにまとまった沖縄尚学になっているので、かなり期待できる夏になると思っている。平常心で体調を万全にして頑張ってほしい」とエールを送った。

 比嘉監督や選手以外に、沖縄尚学の大城美穂子理事長、県高野連の屋良淳会長、中村健理事長、前川等副理事長が同席した。

 大会は8月6日に開幕し、組み合わせ抽選会は3日に行われる。

(屋嘉部長将)

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