日航機事故の「慰霊の園」清掃 38年前に機体整備グループ会社

「慰霊の園」を清掃するJALエンジニアリングの社員=29日午前、群馬県上野村

 乗客乗員520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から38年になるのを前に、機体を整備する日航のグループ会社「JALエンジニアリング」の社員が29日、群馬県上野村の墜落現場の麓にある「慰霊の園」を清掃した。

 事故発生日の8月12日に開かれる追悼慰霊式に備え、2011年から毎年実施している。有志で参加した同社社員75人ほどがブラシや高圧洗浄機で慰霊塔や犠牲者の名碑を掃除した。

 今年4月に入社した北ノ原朋花さん(23)は「事故を直接知らない世代の私たちも、改めて事故について考える機会になった。安全に対する意識を持って整備に従事したい」と語った。

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