事典刊行「障害者の実情知って」 現場視点で、法律用語や課題解説

「障害と人権の総合事典」を手にする日本障害者協議会の藤井克徳代表=6月、東京都千代田区

 障害がある人の実情を知ってもらおうと、日本障害者協議会(東京)が、法律や用語のほか「障害児支援」や「災害と障害者」といった課題を解説した事典を刊行した。執筆には学者だけではなく、現場の視点を反映させるため障害者や支援者も参加した。

 名称は「障害と人権の総合事典」。原稿執筆の依頼や校正の実務は、精神障害のある人を雇用する「やどかり出版」(さいたま市)が手がけた。

 事典は約330項目からなる。「点字」の項目では、縦横計6点の組み合わせで世界の言語や楽譜を表現できると説明。一方で「点字の署名では金融機関からお金を借りられない」と言及した。

 定価は2700円(税別)。

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