東山が王者・福岡第一を破って決勝へ、スコアラーBIG3が実力を発揮【北海道インターハイ2023】

福岡第一連覇ならず。東山が決勝へ

7月29日、北海道インターハイ2023男子準決勝で近畿大会覇者の東山(京都府)と昨年の王者にして九州大会覇者の福岡第一(福岡県)が対戦。東山は自慢のスコアラーBIG3が活躍。1Qでリードを奪うと福岡第一に隙を与えず、92-75で勝利。平成28年(2016年)大会以来となる決勝進出を決めた。

東山は3年生の#4佐藤友、2年生の#5瀬川琉久、1年生の#13佐藤凪と各学年にスコアラーをそろえている。準々決勝で対決した昨年夏冬3位の藤枝明誠(静岡)戦では各自が持ち味を発揮しての勝利となった。#5瀬川は中学時代、本山南中で全中優勝、クラブチームのゴッドドアでJr.ウインターカップ優勝と勝つチームを知っている存在である。一方、福岡第一は、3回戦の桜丘(愛知[2])戦でこそ71-68と僅差での勝利となったが、準決勝の仙台大明成(宮城)戦は90-63と快勝。昨年の決勝で劇的逆転3Pシュートを決めた#17崎濱秀斗をはじめ、2桁得点できる能力がある選手を5人、6人とそろえている。

福岡第一#17崎濱 秀斗

試合開始から激しいディフェンスの応酬となって得点が動かない。その中で東山は#4佐藤友のポストプレー、#5瀬川のフリースローで得点。福岡第一は#17崎濱のフリースロー、ミドルシュートなどで得点。残り5分で東山の7-6となる。

クォーター終盤、東山は#13佐藤凪が3Pシュート、#4佐藤友が3Pプレーで追加点。福岡第一は#76山口瑛司のレイアップ、#17崎濱のディープ3Pシュートを成功させるなどスコアが動き出す。東山がわずかにリードする中、残り2分を切ったところで#4佐藤友が3Pプレー。福岡第一は#17崎濱がまたもディープ3Pをねじ込むが、東山はすぐに3Pシュートを決め返して21-16として1Qを終えた。

2Q、#4佐藤友、#5瀬川、#13佐藤凪と東山自慢のスコアラーBIG3が次々と得点。残り6分半で31-24とする。タイムアウト明け、福岡第一は#17崎濱がピックを使っての3Pシュートを成功。#76山口がフリースローで追加点を奪って点差を縮めるが、東山は#11伊計叶貴の3Pシュートなどで41-31と10点差までリードを広げる。

差を詰めたい福岡第一だが、シュートが外れ、ターンオーバーも出てしまう。東山はスコアラーBIG3に加えて#10南川陸斗もミドルシュートを成功。福岡第一は終盤#77八田滉仁のロング2P、#96高口陽季、#17崎濱のレイアップで得点を重ねたが、東山が49-37でハーフタイムを迎えた。

東山#10南川 陸斗

後半開始、両チーム共にエネルギー全開でプレー。ボールをプッシュしての早い展開が多くなる。突破口を開きたい福岡第一だが、東山のシュート成功率が高く点差を詰められない。終盤2桁差に広げられると、東山の68-47で3Qを終えた。

きっかけを掴みたい福岡第一。オープンを作っての3Pシュート、スピードを生かしての#96高口がインサイドでといい形も出るが、東山も変わることなく好オフェンスを繰り出して残り5分には82-60に。しかし福岡第一は諦めない。バックコートからプレッシャーをかけ、ターンオーバーを引き出すと、#51サー シェッハがスティールからドライブを決定。さらに#41森田空翔が3Pプレー、#17崎濱のシュートと福岡第一らしい形を作る。残り2分53秒、#17崎濱の3Pプレーで70-85と15点差に。なおも追いかけていくが、東山は時間を使って得点を重ねていって逃げ切り。東山が昨年の王者を下して平成28年(2016年)大会以来となる決勝進出を決めた。明日の決勝では、ウインターカップ王者・開志国際(新潟県)を下した関東大会覇者・日本航空(山梨県)と対戦する。

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