「ウナギで夏乗り切って」 物価高も売れ行き好調

土用の丑の日を前に「八ツ目や にしむら目黒店」で焼き上げられるウナギ=29日午後、東京都目黒区

 土用の丑の日を翌日に控え、東京都内のウナギ料理専門店では29日、炎天下、一足先に夏の風物詩を買い求める客が列を成した。新型コロナウイルス禍が一段落して外食需要が高まっているのか、物価高でも売れ行き好調だ。店主は「ウナギを食べて夏を乗り切ってほしい」と意気込む。

 目黒区の「八ツ目や にしむら目黒店」では、1本3千円のかば焼き大串をテイクアウトのみで提供。店主の松本清さん(62)によると、物価高で経費がかさみ4月から300円値上げした。それでも1日千本ほどが完売。「猛暑のニュースが出始めてから注文が増え、さばききれないくらい」と顔をほころばせた。

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