【茂木】町の夏の風物詩「祇園祭(ぎおんさい)ふるさと茂木夏まつり」が29日、町中心部で始まった。4年ぶりにそれぞれのみこしと山車が町内を巡る通常の日程で行われ、久々に真夏のにぎわいが戻った。夜には城山公園で5千発の花火が打ち上げられる。30日まで。
町の祇園祭は八雲神社と御嶽(おんたけ)神社の夏の疫病退散を願う祭り。290年以上の歴史がある。両神社のみこしと、双方の山車計9台が、氏子町内を華やかに巡行した。
沿道では、懐かしさすら感じるおはやしに誘われて町民が沿道に出て、みこしの列にさい銭を納めて手を合わせる姿が見られた。
八雲神社の今年の当番町で、町内に伝わる豪華な祭り屋台の冊子を今年発刊した大町の区長清水静雄(しみずしずお)さん(69)は「4年前を思い出す光景。沿道の皆さんもお祭りを待っていてくれたようだ」と顔をほころばせた。祭りを仕切る行事長石崎雅之(いしざきまさゆき)さん(63)は「この暑さに耐えて2日間無事帰ってこられるように」と表情を引き締めていた。