LRT軌道ウオークに140人 宇都宮 発車メロディー初披露

起伏のあるLRTの専用軌道を歩く参加者たち=29日午前11時、宇都宮市竹下町

 次世代型路面電車(LRT)の軌道を歩く「ライトラインレールウオーク」が29日、宇都宮市竹下町の清陵高校前停留場を発着点に行われた。倍率約38倍の抽選に当たった親子連れら約140人が参加し、夏空の下、開業前の特別な体験を楽しんだ。

 午前と夕方の計4回に分け、各回35人定員で実施した。同停留場を出発し、西隣の飛山城跡停留場の手前で折り返す往復2キロ弱のコース。LRTの車両だけが走る専用軌道を参加者がヘルメットを着けて歩き、レールの特徴などについて解説を受けた。

 折り返し地点には、車両が待機。車内で涼みながら設備を見学し、思い思いに記念撮影していた。宇都宮駅東口と平石、芳賀・高根沢工業団地の停留場3カ所で流れる、沿線風景をイメージした発車メロディーも初披露された。

 市内に勤務する父親ら家族と訪れた高校1年清水春希(しみずはるき)さん(16)=上三川町=は「特別感があり、思い出になった。まちのシンボルとして何十年先まで、ずっと乗り続けたい」と話していた。イベントは、熱中症対策で保健師を配置して行い、参加者には冷却剤や水などが配られた。

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