2023年F1第13戦ベルギーGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2023年F1第13戦ベルギーGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが金曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)だ。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
予選 5番手

2023年F1第13戦ベルギーGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

 今日はコンディションが変化し続け、トリッキーな予選だった。コースインするたびにまったく違った路面になっていた。Q1とQ2は順調に通過することができたが、Q3では自分のベストラップをうまくまとめらず、ターン8~9で乱れて、いくつかポジションを落とす羽目になった。

 日曜日は4番手スタートとなるが、悪くはないし、この天候では今週末は何が起きてもおかしくないので、レースで何ができるかを見てみるよ。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 4番手

2023年F1第13戦ベルギーGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 今日の結果には満足している。路面が乾く方向に変化し続け、慌ただしいセッションだった。序盤はすごく滑りやすく、視界も悪かった。路面が乾いていくなかで、ラップを重ねるたびにタイムが改善していくので、これを最大限に利用していく必要があった。各セッションでピットレーンの出口で待ち続けていた理由はまさにそこにあり、チームはトラフィックを避けて、僕たちを良いタイミングでコースに入れるという、素晴らしい仕事をしてくれた。僕は、懸命に取り組み、最大限の力を発揮することに集中した。

 最終的にはマックスから大きく離されてしまった。彼のラップはかなり印象的だったよ。でも自分たちのスターティングポジションには満足している。日曜日、マックスは僕の後ろからスタートする。僕の目標はあくまでも表彰台争いをすることで、前のドライバーたちを追い詰めていくことだ。

 FP1では誰もまともに走れなかった。僕たちのロングランペースがそれなりに良いことを願っている。金曜予選の前にマシンのセットアップをするのは、推測による部分が大きかった。マシンの感触はとても良かったけれど、ミドルセクターでかなりのタイムを失っていた。これから改めて研究し、どこでタイムを見つけられるのか調べていく。できるだけ改善するために取り組み、土日に向けて全力を尽くすよ。今のところ、良いスタートを切ったと思う。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選 3番手

2023年F1第13戦ベルギーGP セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 予選は毎回、それぞれの困難さがあるものだ。今日のコンディションはものすごくトリッキーだった。Q1では最後まで路面が乾かず、Q2ではタイヤの温度が上がりすぎた。でも、Q3ですべてをうまくまとめることができたと思う。今日は、限界を見つける必要があった。トップ3で予選を終えることができてうれしい。

 明日のスプリントレースに向け、クロスオーバータイムに関して良い情報を持っている。明日は忙しい一日になるだろう。日曜は、スタートで(ポールポジションからスタートする)シャルル(・ルクレール/フェラーリ)の前に出るためにベストを尽くす。簡単ではないだろうけどね。長いレースになり、デグラデーションが高いだろうし、何が起きてもおかしくない。良いポジションからスタートできるから、楽しみだよ。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
予選 2番手

2023年F1第13戦ベルギーGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 数レース前まではこういったコンディションで苦戦していたので、とてもうれしい。自分のドライビングに関して行ってきたハードワークが報われた。リラックスして走ることができた。

 Q3では、少し早くコースインしてしまったかもしれないが、常にリスクと見返りの両方を考えて決めなければならない。今日はとにかくイエローフラッグを避けたかった。

 良い結果を出すことができた。今日はマックスに勝つことはできなかったと思う。日曜日には彼は追いついてくるはずだ。チェコ(ペレス)もいるから、良い戦いになるだろう。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選 ポールポジション

2023年F1第13戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 とても難しい状況だった。コンディションがトリッキーで、乾いたラインが1本しかなかった。Q2は接戦で、僕は最初のラップでワイドになってしまい、その周を断念した。その後、スローラップを走って、タイヤの温度が大幅に下がった。路面が急激に改善していたので、ぎりぎりだった。Q3最後のラップはうまくいった。リスクを取る必要があったけれど、ここでのポールは格別だ。

 レースでかなりの強さを発揮するマシンだし、こういうトリッキーなコンディションでも、良いパフォーマンスを見せることができた。今回、ギヤボックス交換によるペナルティを受ける。去年はもっと大量に降格されて、もっとずっと後ろからスタートした。今年のマシンはさらに良くなっているから、優勝を目指していくよ(注:2022年ベルギーGPでは、14番グリッドから優勝)。

 ここから遠くない場所で育ったから、僕にとってふたつめのホームグランプリのようなものだ。大勢のファンが来てくれてうれしい。雨が降って厳しいコンディションだったけれど、皆残って見ていてくれた。とてもうれしかった。皆さん、本当にありがとう!

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