7月26日、アウディ・フットボール・サミットの川崎フロンターレ vs バイエルンの試合が東京の国立競技場で行われた。
川崎Fはケガから復帰した小林悠が先発入り。一方のバイエルンはジャマル・ムシアラやセルジュ・ニャブリ、レロイ・サネらがスタメンに並び、セリエA王者トリノから加入したキム・ミンジェがバイエルンでのデビュー戦を迎えた。
最初にチャンスを作ったのは川崎Fだった。開始2分、小林が前線でボールをキープして橘田健人に戻し、ワンタッチのスルーパスに反応した脇坂泰斗がファーストシュート。4分にもショートカウンターでゴールに迫ったが、ここは小林のファウルでフィニッシュにはつなげられなかった。
その後はバイエルンが畳みかける。7分、CKからキム・ミンジェのヘディングシュートで川崎Fゴールを脅かすと、10分にはコンラット・ライマーからのサイドチェンジをサネが折り返し、マティス・テルが連続シュート。その直後には左サイドの高い位置でライマーがボールを奪い再びテルがシュートを放ったが、これは左のゴールポストを直撃。11分にはキム・ミンジェが左サイドを駆け上がり、攻撃に厚みを加えていく。
川崎Fは何とか盛り返したいところだったが、早い時間帯での相手との競り合いで首のあたりを痛めていた脇坂がプレー続行を断念し、18分に瀬古樹と交代する。
その後もバイエルンが主導権を握り、30分には巧みな個人技でプレスをかいくぐったムシアラからテルへ、39分にはライマーからサネへとスルーパスが通るものの、いずれも川崎Fの守備陣が阻止する。
前半終了間際にはニャブリのクロスにテルが合わせたものの、これもシュートは枠外へ。前半は見応えのある展開が続きながらもスコアレスで終わる。
川崎Fは5人、バイエルンは8人の選手を入れ替えて臨んだ後半の立ち上がりは川崎Fがペースを握り、46分には山田新のミドルシュートが相手ゴールを脅かす。
しかし57分、ヨシップ・スタニシッチが中盤でインターセプトしてそのまま攻め上がり、ライアン・グラフェンベルフとのワンツーで最終ラインを突破。GKの立ち位置を見て左足で冷静に流し込み、バイエルンが先制に成功する。
その後は川崎Fが反撃。63分には右サイドから大南拓磨がクロスを上げ、逆サイドに流れたところを橘田が合わせようとするが、うまくヒットできず枠外へ。65分には左サイドを駆け上がった遠野大弥のクロスが逆サイドに流れ、これを拾った山田が切り込んで左足シュートを放つが、枠を大きく外してしまう。
終盤には逆にバイエルンがチャンスを作り、キングスレイ・コマンやアリヨン・イブラヒモビッチらが何度もシュートを放ったが、いずれも枠を捉えられず。これ以上スコアは動かず、1-0でバイエルンが勝利を収めた。