復活の池江、たたえる拍手 スタンド最高潮「戻ってきた」

世界水泳選手権女子50メートルバタフライ決勝で、入場する池江璃花子(手前)と迎える多くの観客=29日、マリンメッセ福岡

 福岡市で29日に行われた水泳の世界選手権で、白血病から復活した池江璃花子(23)が競泳女子50mバタフライ決勝に挑んだ。メダルには届かなかったが、ひときわ大きな拍手が送られた。ファンは「今の力を出して頑張ってくれた。戻ってきてくれたと実感した」と奮闘をたたえた。

 東京五輪の競泳は無観客だったが、今大会は大勢がスタンドから見守った。午後8時過ぎ、池江がプールに姿を見せると会場の盛り上がりは最高潮に。池江は7位でゴール後、小さく手を振って声援に応えた。

 静岡県富士市から訪れた看護学生富山愛菜さん(21)は「素晴らしい泳ぎを見て、元気も勇気もたくさんもらった」と笑顔で話した。

女子50メートルバタフライ決勝のレースを終えインタビューに答える池江璃花子=マリンメッセ福岡

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