【DeNA】優勝を知る大田泰示が3カ月ぶり複数安打と復調 「全員が死にものぐるいでやらないと」

【ヤクルト―横浜DeNA】2回横浜DeNA無死一、三塁。同点の適時二塁打を放った大田=神宮

 ◆横浜DeNA3-5ヤクルト

 横浜DeNAは29日のヤクルト戦(神宮)に3-5で競り負け、約1カ月ぶりの3連勝はならなかった。だが、ベテランの打球に鋭さが戻ってきたのは朗報だ。約1カ月ぶりに「6番・右翼」で先発出場した大田泰示外野手は、4月27日以来となる複数安打をマーク。数少ない優勝を知る大砲が調子を上げてきた。

 1点を追う二回無死一、二塁。初球のカットボールを豪快に振り抜く。大田らしい弾道は、左翼フェンス付近まで伸び、一時同点の適時二塁打となった。

 10日に出場選手登録を抹消され、ファームで約2週間調整に専念してきた大田は「状態が良くて(1軍に)上がってきた。前の打者がチャンスで回してくれたので結果を出せて良かった」

 六回は、一転して右前にポトリと落とす安打。打球の勢いを確認すると、全速力で一塁を回り、二塁にヘッドスライディング。派手なガッツポーズで三塁ベンチのナインを鼓舞した。

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