R・マドリード、ベリンガムを“アイルランド国籍”で登録?

写真:イングランド代表ながら、レアル・マドリードではアイルランド国籍に? ©Getty Images

今夏ドルトムントからレアル・マドリードに移籍したイングランド代表MFジュード・ベリンガム。レアル・マドリードは彼を“アイルランド国籍”として登録できるかどうか、確認を進めているという。

2020年にイギリスがEUから離脱したため、イングランド人プレーヤーは本来「EU圏外選手」扱いとなる。そして、ラ・リーガではEU圏外選手の登録は1チームあたり3名までというルールがある。

レアル・マドリードではいずれもブラジル代表のFWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、DFエデル・ミリトンがEU圏外枠を占めていため、2022-23シーズン開幕前の移籍市場ではEU圏外選手の獲得はかなわなかった。日本代表MF久保建英がクラブに残留できなかったのは、このことと無関係ではない。

しかし2022-23シーズン開幕後に3人ともがスペインの市民権を獲得したため、現在の陣容でEU圏外選手はベリンガムだけとなっている。

EU圏外枠に余裕がある状態ではあるが、レアル・マドリードとしてはあらゆる可能性を考慮するため、ベリンガムのアイルランド国籍が有効かどうか、同国の大使館に問い合わせているという。

というのも、ベリンガムの父方の祖父母はアイルランドにルーツがあるため、ベリンガム自身もアイルランド国籍が有効になる可能性があるというのだ。

ベリンガムのアイルランド国籍証明が認められれば、彼を「イギリス人」ではなく「アイルランド人」として登録できるようになるため、レアル・マドリードのEU圏外枠はゼロとなる。それはつまり、今後の補強に向けて一切の障壁がなくなることを意味する。

なお、イタリアではこの夏にEU圏外枠規程を変更し、イギリスおよびスイス国籍の選手をEU圏内選手と同等に扱うことを定めている。

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