7月29日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催された2023年FIA F2第11戦スプリントレース(決勝レース1)終了後、2位フィニッシュ、さらにファステストラップもマークしていたリチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング)に対し失格の裁定が下された。
これで2位以下のドライバーの順位がひとつ繰り上がることとなり、8番手でチェッカーを受けた岩佐歩夢(ダムス/レッドブル&ホンダ育成)は7位へと変わった。
フェルシュフォーの失格理由はFIA F2技術規則第3.6.5条違反。第3.6.5条はクラッチマップおよびスロットルマップについて、FIA F2より指定されたもののみ使用できると定めている。フェルシュフォーの22号車は、第11戦スプリントレースのスタート時にFIA F2が定めたスロットルマップとは異なるマップを使用していた。
フェルシュフォーの22号車は失格。さらにレース中に記録された全ラップタイムが抹消されたことで、ファステストラップポイントの権利も失う結果となった。
これで2位以下のドライバーの順位がひとつづつ繰り上がり、3位フィニッシュのテオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)が2位に、8位フィニッシュの岩佐が7位に繰り上がりとなった。また、9位フィニッシュでノーポイントだったラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)が8位に繰り上がり、今季16レースぶりにポイントを獲得。そして、ファステストラップ獲得で得られる1点は、このレースを制したエンツォ・フィッティパルディ(ロダン・カーリン/レッドブル育成)が獲得することとなった。
■2023年FIA F2第11戦のスパ・フランコルシャン
スプリントレース(決勝レース1)正式結果
Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 4 E.フィッティパルディ ロダン・カーリン 37’30.579
2 5 T.プルシェール ARTグランプリ 5.125
3 1 D.ハウガー MPモータースポーツ 5.903
4 6 V.マルタンス ARTグランプリ 6.710
5 14 J.ドゥーハン インビクタ・ビルトゥジ・レーシング 12.784
6 7 F.ベスティ プレマ・レーシング 15.333
7 11 岩佐歩夢 ダムス 15.521
8 25 R.ボシュング カンポス・レーシング 16.250
9 12 A.ルクレール ダムス 18.454
10 3 Z.マロニー ロダン・カーリン 22.825
11 10 I.ハジャル ハイテック・パルスエイト 23.064
12 8 O.ベアマン プレマ・レーシング 26.037
13 16 R.ニッサニー PHMレーシング・バイ・チャロウズ 26.996
14 9 J.クロフォード ハイテック・パルスエイト 27.618
15 20 R.スタネ トライデント 29.205
16 23 J.コレア ファン・アメルスフォールト・レーシング 31.363
17 21 C.ノバラック トライデント 55.688
18 24 K.マイニ カンポス・レーシング 57.434
19 17 J.メイソン PHMレーシング・バイ・チャロウズ 102.400
– 2 J.ダルバラ MPモータースポーツ DNF
– 15 A.コルデール インビクタ・ビルトゥジ・レーシング DNF
– 22 R.フェルシュフォー ファン・アメルスフォールト・レーシング DQ
・ファステストラップ(全体&トップ10圏内)
#4 エンツォ・フィッティパルディ(ロダン・カーリン):2分3秒608(5/17)203.986km/h
・ ペナルティ
#3 ゼイン・マロニー(ロダン・カーリン):トラックリミット違反
#22 リチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング):失格/技術規則違反