成績の書類、一時紛失 富山・豊田小、発見者が連絡

 富山市教委は29日、同市豊田小で、5年生の1学級33人の成績に関する書類14枚を担任教諭が校外に持ち出し、一時紛失したと発表した。発見者から市教委に連絡があり、発覚した。

 市教委によると、教諭は児童の氏名や教科ごとの評価など通知表の記載内容をまとめた書類を作成。24日に職場の会合で飲酒し、自宅アパートでかばんから鍵を取り出す際に書類を落としたとみられる。25日に別の住人が見つけた。

 書類の持ち出しは市教委のガイドラインに反し、教諭は荷物に紛れ込んでいたと説明したという。本来は通知表の作成後に処分すべきだったが失念し、紛失にも気付いていなかった。

 市教委の竹脇孝志事務局次長、福満弘信学校教育課長、松倉美華校長が市内で会見し、陳謝した。小中学校で個人情報の漏えいが相次いでおり、宮口克志教育長は「心よりおわび申し上げる」とのコメントを出した。市教委は31日付で市立の全小中学校と幼稚園に個人情報の適切な管理を求める通知を出し、全校・園で抜き打ちの監査を行う。

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