「どーゆうこと?」と困惑されて1年 「うな重納豆」が“調子に乗って”復活 「渾身のボケ商品」とミツカン

7月30日は「土用の丑の日」。本当はうなぎを食べたいが、近頃の物価高で手が届かないなんて人も…。そんな思いに応えるように、Mizkan(ミツカン)から「渾身のボケ商品」が約1年ぶりに復活し、話題を呼んでいる。

ミツカンは8月末頃までの期間限定で「金のつぶ うな重納豆 3P」を新発売。うな重をほうふつとさせる”ご飯が進む甘辛さ”と”香ばしさ”が楽しめるという触れ込み。パッケージにはドーンとうな重がプリントされているが「※本品にうなぎは入っておりません」と記載があるように、うなぎは一切入っていない。ご飯にかければうな重にような味わいがする納豆というわけだ。

昨年の同時期に期間限定で発売したところ、「何これw」「どーゆうこと?」と話題に。同社の商品開発担当者は「数多くのツッコミを頂いたことを受け、今年も調子に乗ってミツカン渾身のボケ商品を発売いたします」と明かした。

ネットではこの異色の納豆を体験した人から「それなりに美味しかった笑」「これもありかな」「スモーキーな風味」などの声があがっている。社内での試食評価では、9%が「めっちゃうな重」、34%が「それなりにうな重」、38%が「言われてみればうな重」と回答したという。

半信半疑の記者も実食してみた。タレを味わってみると、たしかに甘辛さの中に蒲焼きらしい香ばしさが。同担当者も「うなぎの脂の甘みと炭火で焼いた香ばしさを再現しております」とアピールしており、単純にうなぎのタレをかけただけの納豆ではない模様。ご飯にかけて一口。時折感じる風味にはうな重を感じ、ご飯がよく進む。ただ、食感は完全に納豆のため、うな重そのもの!というわけではない。

ちなみに、そこは同担当者も理解しているのか「お召し上がりの際は是非『これはうな重…これはうな重…』と言い聞かせてお食べください。なんとなくうな重を食べている気分を味わえるかもしれません」と自己暗示をオススメしている。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

© 株式会社神戸新聞社