かごしま総文開幕 吹奏楽や将棋など22部門で2万人 長崎からは340人参加

マーチングを披露する西陵高吹奏楽部のメンバー=鹿児島市内(同校提供)

 高校生最大の文化芸術の祭典「第47回全国高校総合文化祭」(2023かごしま総文)が29日、鹿児島県で開幕した。鹿児島市など8市町を会場に8月4日までの7日間、吹奏楽や放送、将棋など22部門に約2万人が参加。長崎県からは郷土芸能や小倉百人一首かるたなど18部門に計約340人が出場し、発表や競技などを繰り広げる。
 総合開会式は同市の西原商会アリーナであり、一般観覧者ら約1400人が来場。秋篠宮さまと長男悠仁さまも出席された。
 「文化部のインターハイ」とも呼ばれる総文祭は1977年から全国持ち回りで開き、鹿児島で1巡した。式では開催順に各都道府県代表の生徒が登壇。本県の県高校総合文化祭実行委員長、清浦愛良さん(17)=県立大村高2年=は、第37回大会「2013長崎しおかぜ総文祭」のテーマ「集え長崎 帆を張れ文化の船に」と発表した。
 式の後、全国の高校生約約1500人がマーチングやバトントワリングなどを披露しながら鹿児島市内をパレード。県立西陵高吹奏楽部の77人は、美空ひばりメドレーを演奏しながら約600メートルを練り歩き「We loveかごしま・好いちょると」などのコールを交え、沿道の観客を盛り上げた。前田十和部長(18)=3年=は「音楽を通して沿道の観客や全国の仲間とつながることができ、とても楽しかった」と声を弾ませた。

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