「人間の証明」も「悪魔の飽食」も…代表作100点余りを展示 所沢で森村誠一さん追悼展 来月末まで

「人間の証明」などの代表作が展示されている森村誠一さんの追悼展=28日午後、所沢市東所沢和田の角川武蔵野ミュージアム

 24日に90歳で死去した埼玉県熊谷市出身の作家森村誠一さんの追悼展が28日、所沢市東所沢和田の複合文化施設「角川武蔵野ミュージアム」内で始まった。同ミュージアムを運営する角川文化振興財団が森村さんから寄贈を受けた著作約千点のうち、代表作を中心に100点余りを並べている。

 展示しているのは、ベストセラーとなり映画化された推理小説「人間の証明」や日本推理作家協会賞を受賞した「腐蝕の構造」、ノンフィクション「悪魔の飽食」などの単行本や文庫本。4階「エディットタウン」の一角に「森村誠一氏追悼」として並べられた。

 同ミュージアム内の高さ約8メートルの「本棚劇場」では2020年11月から翌21年3月にかけて、森村さん原作の映画「人間の証明」と「野性の証明」の映像のプロジェクションマッピングが行われた。本棚劇場には森村さんの作品も並べられていた。

 森村さんの追悼展は8月末までを予定している。

© 株式会社埼玉新聞社