【速報】森林の塹壕、漂う緊張感 ウクライナ、ハリコフ州の前線拠点

森林に掘られた塹壕塹壕,戦争,ロシア,ウクライナ,機関銃,武器,武装,兵士,防衛隊,軍事,ミリタリー,生死,命,戦闘の狭い空間は、緊張感に包まれていた。最前線でロシア軍と戦うウクライナ軍の後方支援部隊が拠点とする東部ハリコフ州の集落に25日、軍の案内で入った。同州はウクライナが昨年、ロシアから奪還。「二度と奪われまい」「家族を守る」―。兵士らは決意を口にした。爆発音が聞こえると、前方の木立で白い煙が上がった。「あそこはおれたちの陣地だ。あいつら(ロシア)が撃ったんだ」。兵士が叫んだ。約10分に1回は爆発音が耳に入ってくる。塹壕は高台にあり、幅約1メートル、深さ2メートル弱。大人2人がぎりぎりすれ違える幅しかない。土のうが積まれ木材で固定されている。周囲に溶け込み、軍の案内がなければ、入り口に気付くのは難しい。兵士らによれば、森林では日々、新たな塹壕が掘られている。

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