リヴァプールがエムバペのローン移籍をPSGに提案か

写真:連日メディアを賑わせるエムバペの移籍劇。果たして決着は…… ©Getty Images

去就が注目されるパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペについて、リヴァプールに期限付き移籍する可能性が浮上した。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

エムバペに対してはサウジアラビアのアル・ヒラルが関心を示し、史上最高額となる2億5900万ポンド(約469億5650万円)の移籍金をPSG側に提示した。PSGもエムバペ側に交渉を許可したが、エムバペ側はこれを即座に拒否。2024年6月30日までPSGにとどまり、契約満了に伴い退団したいという自らの意向を崩すことはなく、PSGは別の放出先を探さざるを得なくなっている。

この状況を受け、獲得に名乗りを上げたのがリヴァプールで、PSGに対して1年間の期限付き移籍を打診しているという。

アル・ヒラルが提示したとされる1年契約と同じような形ではあるが、実現すればPSGは自分たちとの関係が悪化しているエムバペを放出することができる上にリヴァプールからローン料を受け取ることができ、エムバペはPSGでの“飼い殺し”を避けられる上にトップレベルの環境でプレーができ、来夏には念願とされるレアル・マドリードに移籍することができる。リヴァプールとしても、1年限定とはいえ強力なアタッカーを手中に収めることができる。

エムバペ自身はリヴァプールに対して敬意を持っており、ユルゲン・クロップ監督に対しても事あるごとに称賛の言葉を述べている。2017年夏に当時、所属していたモナコからの退団を決意した際には、PSG以外にリヴァプールとも移籍交渉を行うなど、関係性は悪くはない。

また、エムバペ自身が「リヴァプールと話をしたのが、母のお気に入りのクラブだから」と明かしているように、彼の母親であり、代理人的な存在でもあるファイザ・ラマリ女史がリヴァプールのファンであることも、リヴァプール側を勇気づけているという。

PSGがレアル・マドリードに2億5000万ユーロ(約389億4090万円)での獲得を打診したという情報もあるが、果たしてどのような決着を見るのだろうか。

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