【深ヨミ】NiziU『COCONUT』の初週地域別販売動向を前作と比較調査

2023年7月26日公開のBillboard Japan週間アルバム・セールス・チャート“Top Album Sales”(集計期間:2023年7月17日~7月23日)で179,847枚を売り上げて首位を獲得したNiziUの『COCONUT』。

7月19日にリリースされた同作はNiziUの2ndアルバムで、テレビドラマ『こっち向いてよ向井くん』の主題歌「LOOK AT ME」や『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の主題歌「Paradise」を含む全10曲が収録されている(ファンクラブ会員限定のWithU盤のみ全7曲)。また、メンバーが初の作詞を手掛けたユニット曲4曲が、本作の初回生産限定盤B付属の特典CDに収録されている。

ここでは、共に初週で1位を記録したNiziUの最新アルバム『COCONUT』と前作『U』(2021年11月発売)の販売動向をSoundScanJapanの販売データを使用し調査した。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/128212/2)は『U』、そして『COCONUT』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。

グラフを見てみると、『U』では37.4%だった関東の数値が『COCONUT』では65.7%と大きく比率を伸ばしていて、同地域での人気が増加の傾向を見せている。また、関東以外の地域では、近畿が『U』12.7%→『COCONUT』15.4%にと数字を伸ばしている。

『COCONUT』は上記の通り関東と近畿の比率が増加している一方で、その2つ以外の地域は中部(13.2%→5.7%)を筆頭に比率が低下していて、全体的に初週の販売動向において前作『U』と比較して地域別の販売比率が大きく変化している。ただ、ECサイトを含むトータルの販売枚数が『U』とかなり近い数字を記録していることを考慮すると、グループの人気規模は維持されていると言えるだろう。

2作連続でアルバム・セールス首位を獲得し、現在9月まで続くツアーの真っ只中のNiziUがさらにここからファン層をどう拡大していくか、そして『COCONUT』が2週目以降にどういったチャートアクションを見せるか、今後の動向に注視したい。

© 株式会社阪神コンテンツリンク