「土用の丑(うし)の日」の30日、岡山県内の鮮魚店やスーパーにウナギのかば焼きが並んだ。スタミナをつけて連日の猛暑を乗り切ろうと、価格高騰にもかかわらず買い求める人々でにぎわった。
今年創業70年の川魚専門店・光吉商店(岡山市北区野田屋町)では、県産天然ウナギや、身が柔らかい愛知県産養殖ウナギなど約1800匹を用意。秘伝の甘辛いたれにくぐらせて網に置くたびに、「ジュー」という音とともに香ばしい匂いが立ち込めていた。
ウナギの価格は稚魚の不漁と物価高騰で高止まりが続いており、同店でも昨年より100円高い1匹3千円前後という。
大学職員の男性(46)=同市北区=は「普段はなかなか国産に手を出せないが今日は特別。家族で味わい、夏バテを吹き飛ばしたい」と話した。